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棚卸について解説します

こんにちは。こむぎこです。
物販をやりながら経理代行をしている人(女)です。

今日は棚卸について解説していきます。


数字について苦手な方もいると思いますが、12月末までにやっておかないと後々大変になるので、今から私がお伝えする内容をよく読んで実践してみてください^^


まず、棚卸とは?



棚卸って聞いたことがあるけどよくわからない人も多いと思います。



「在庫を大量に残しておくと税金がかかる…!?」


という噂もよく耳にしますね。まずはこの辺を解説していきたいと思います。

棚卸とはズバリ


利益を正確に見るために行うものです。


簡単な数字で説明します。


売上が1年で1000万出ていたとします。それに対して、仕入で支払った金額が700万だったとします。諸々の諸経費は省略するとして、これだけ見ると300万の利益。
30%の利益率です。

しかし、その仕入で支払った700万の中に100万円ぶんの届いていない商品や、まだ売れ残っている商品があるとしたら、その100万円は今年の仕入として含んではいけません。
700万-100万で、今年の仕入は600万として計上しなければなりません。

そうすると、売上1000万-仕入600万=利益400万になり、利益率は40%に上がりました!

この100万円というのが棚卸で計上したものになります。棚卸のおかげで10%も違いが出ましたね~


では、棚卸に計上した100万円はどこにいくのでしょうか?


今年は一旦資産として計上し、翌期の仕入金額にいきます。

今期の在庫100万は…

翌期の仕入金額の一部に♪


  • 『その年に売れた分の仕入金額しか計上してはいけない』

  • 『売れていない仕入金額については、翌期に計上する』



という考え方になるため、棚卸というのが必要になります。



また、棚卸金額が多いと、税金をたくさん払うことになるという真偽については、



棚卸金額が多いと上記で計算したように、利益が多くなるという考え方から来てるようです。利益が多くなると税金も上がります



ですが・・・



棚卸分は翌期に計上されます。(翌期に売り上げれば)
きちんと翌期にその分仕入金額として計上してOKですので、その分翌期の利益が下がり、税金も下がります。



ただし、不良在庫(翌期も売れる見込みのないもの)に関しては、さっさと売りきるか破棄してしまって、棚卸を減らす方がいいでしょう。いつまでも取っておいてもしょうがないものに関しては、棚卸にしないようにしましょう。


いずれにせよ棚卸税みたいなものはありません


棚卸がこわいからといって仕入量を減らすと、そもそも売上が上がらなくなるため利益もどんどん減っていきます。



利益が上がればその分税金を払うのは当たり前の話です。


「今年は利益が出てたはずなのに、赤字だった…!」



なんて人も、棚卸をしてみたらちゃんと利益が出てた、ということもあります。



棚卸をきちんとして、利益をきちんと計上し、今年払うべき税金をきちんと計上しましょう!


棚卸金額の求め方


ではどのように棚卸金額を求めていくのか、解説していきます。


以下はすべて、12月末までに仕入したものが対象になります。
12月末までに実際の資金が動いたかどうかは関係ありません。12月末までににクレカをきったら対象です。1月1日以降にクレカをきった分は対象外です。


やることリストはこちら

↓↓↓

①未着、未納品商品→12月末に作業が望ましい
②FBAに納品済みだけど売れ残っている在庫商品→後からでも大丈夫
③自己発送で売れ残っている在庫商品→12月末に作業する
④FBAに発送したけどFBAで受領していない商品→12月末に作業する
⑤ヤフショ、楽天、メルカリなどで売れ残っている商品→12月末に作業する
⑥ダンボールなどの消耗品→12月末に作業する


ほとんどがリアルタイムでしか取れないデータになるので、12月末の仕事納めに頑張って作業してみましょう!!


ではひとつずつ解説していきます。


①未着、未納品商品

  • 仕入したのにまだ到着していない商品

  • 届いているけどamazonなどの市場にまだ納品していない商品


これに関してはシステム上わかりませんので、自分で管理している仕入帳簿で確認しましょう。仕入れした日、商品名、到着した日、納品した日、仕入金額を記載している帳簿…ありますよね?

12月末までに到着しなかった、納品しなかった商品の仕入金額×個数を計算します。


②FBAに納品済みだけど売れ残っている在庫商品

こちらについては、サクッとamazon上でデータが取れます。後からでも取れるので安心です!が、商品ごとに仕入金額を入力できるツール(プライスターなど)を導入している方はそちらで在庫を取り出した方がいいかもしれません。

amazon内には仕入金額を入れるところがないため、データを取っても外部から仕入金額を持ってこないといけません。ツールで在庫をcsvなどで取れる場合の方が計算しやすいでしょう。ツールから取る場合は、12月末の仕事納めの日にとっておきましょう。

ここではamazon上でデータを取る場合の解説をします。

amazonセラーセントラルを開く

レポート

フルフィルメント

在庫スナップショット(日次)

ダウンロード

日付

12月末を選択(画像は15日になっていますが、仕事納めの日や31日を選択してください)
※当日に抜き出そうとするとデータが取れないことがあります。(例:28日当日に28日を選択しても取れない)その場合は、前日を選択しましょう。

csvデータかtxtデータいずれか任意のものをダウンロードしてください

これで12月末時点のFBA在庫が抜き出せます。
仕入金額×数量を計算しましょう。



③自己発送で売れ残っている在庫商品

amazon上、もしくはツール上でデータを取りましょう。
こちらについてはリアルタイムでしか取れませんので、12月末の仕事納めの日にとっておきましょう。商品ごとに仕入金額を投入できるツール(プライスターなど)を導入している方はそちらで在庫を抜き出した方が計算がしやすいです。

ここではamazon上でデータを取る場合の解説をします。

amazonセラーセントラルを開く

在庫

出品レポート

出品中の商品レポート

これで自己発送の商品現時点での在庫データが取り出せます。
12月末の仕事納めの時に取っておき、仕入金額×数量をすべて計算しましょう。


④FBAに発送したけどFBAで受領していない商品

こちらについてもリアルタイムでしか取れませんので、12月末の仕事納めの日にとっておきましょう。amazon上で見ることができます。

amazonセラーセントラルを開く

在庫

FBA在庫管理

納品

上の方に未受領の数字が出る

これでFBAに未受領の商品数量がわかります。
12月末の仕事納めの時に見ておいて、仕入金額×数量をすべて計算しましょう。


⑤ヤフショ、楽天、メルカリなどで売れ残っている商品

12月末の仕事納めの日に、在庫データをとっておきましょう。
amazonと在庫連携をしている場合は、取らなくて大丈夫です。
その販路独自で確保している在庫のデータをとっておきましょう。


⑥ダンボールなどの消耗品

最初、仕入金額の説明のみでしたが、実は使っていない消耗品、切手などについても棚卸をしなければなりません。12月末の仕事納めの日に数えてデータをとっておきましょう。


おつかれさまでした!



①~⑥のデータの仕入金額×数量をすべて合計した数字が棚卸金額となります!



ちょっと大変ですが、1年に1回頑張ってやってみましょう(*´﹀`*)


経理には専門知識が必要なのに加えめんどくさい仕訳作業がたくさんありますね。ちなみにこむぎこは記帳代行やっています。

感謝のコメントも頂いてます。

記帳がめんどくさい!
って方は一度ご相談ください(●︎´▽︎`●︎)


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