小麦

そこをなんとか

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小麦のちょっと思い出しただけ#1-2

その後、彼女から連絡はなく俺からも連絡をすることは無かった。 季節は冬。集合研修の会場に到着し受付の列に向かうと、手続きを終えた彼女を見かける。研修資料が入った封筒を大切そうに抱えて指定された席を見つけ着席しようとしていた。 身体のラインがわかる程タイトな白いニットにグレーのハイウエストのツイードスカートを身に纏っていた。思わず目を奪われる。 俺も、受付を済ませ自席で資料に目を通していると、弾むようなヒールの音が近づいてくる。 小麦くんじゃん。彼女の弾んだ声は尻尾を振る仔犬

    • 小麦のちょっと思い出しただけ#1-1(同期ちゃん)

      小麦くんちょっとこっち来てくれる。と手招きする彼女。 これはまだ職場で飲み会が開催出来ていた頃の話。彼女とは同期で新採用の時の飲み会で少し話したことがある程度の仲である。そんなことを想いながら彼女についていくと個室に行き着いた。なぜ個室に招いたのか理解が追いつかずにいると、彼女は眼を瞑って顔を近づけてきた。あ、キスされる、と思ったが避ける理由も無かったのでそのまま受け入れる。理解ができなかったが、されたからにはと彼女の唇を求めるようにキスを返した。彼女はくすりと笑い、小麦く

      • 小麦のちょっと思い出しただけ#0

        自慢するような話でもないが、語りたい。果たして一体誰が興味を持つだろうか。 そんな混沌とした気持ちを抱えながらこの記事を書いている。 思えば、過去において恋愛と言えるのか言えないのか曖昧な経験が皆様にもご経験があるのでは無いだろうか。自分自身にもそういった経験があることに最近になって気が付き、これを書き綴ることで自分の中で忘れ去っていた想いを一人一人アルバムのページにしていくなんとも趣味の悪い企画です。 とりあえずの企画説明。 悪趣味御免。 生々しい下ネタは控える予定。

      小麦のちょっと思い出しただけ#1-2