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令和のおねえさん(2/26-3/3)

2月26日(月)
強風の日。スーパー前の自転車がドミノ倒しに。近くにいた4人でワタワタと直す。「これは横のタイヤにハンドルが上手く絡んでいるから他人の私たちが手を出さないほうが良いわ」とおばさまに指示を受ける。承知しました。

吉本ばなな『ミトンとふびん』読了。
元々ばななさんの作品はよく読む方だけど、これに関しては書店で見かけて表紙の色合いに一目惚れ。金沢、台北、ヘルシンキ、イタリア、香港、八丈島。様々な土地の短編集。文章で読んだ時の異国の温かい空気ってどうしてこんなにも魅力的なのかなあ。
イタリアが舞台の『カロンテ』が特に好きでした。カロンテって三途の川の渡し人の名前なんですって。

2月27日(火)
林史也先生の『煙たい話』をじっくり読む。
3巻まで出ている、現在も連載中の漫画です。紙で買って大正解だったなあ。「仕方のないことだから」に「そうなのかな」「ーそんなはずあってたまるか とも思うけど」と言ってくれる存在の心強さったら。言葉自体はシンプルなものが多い印象なんですが、じんわり染み込んできます。優しい人に優しさが返りますように。

2月28日(水)
うだうだ過ごしていたけれど、気合いを入れて美容院へ。結べるくらい伸びっぱなしになっていた髪を春らしくショートボブに。切ったらすっきり。今年のうちに一度パーマもしくはカラーをやってみたいな。成人式のときに一度パーマをかけたことはあるんですがカラーは今までやったことがないんですよね。

2月29日(木)
4年に1度の閏日。

ドラマ『お別れホスピタル』を観終わる。
出てくる俳優ひとりひとりが本当に素晴らしい。ベテラン俳優さんたちの弱々しい姿を観たくないなあと思うと同時に、ああ俳優さんってこれだから凄いのよね、とも改めて感じました。古田新太、泉ピン子、木野花、きたろう。何度も何度も涙が滲んでしまった。
3話、屋上で松山ケンイチがはっきりと「そこまで引き受けるのは違う」と言い切ってくれたシーン、ギュッと抱えて生きていきたいなと思った。

Base Ball Bearの新譜『天使だったじゃないか』を聴きながら夕飯作り。大根を切りながら、ふと『_FREE_』の歌詞に涙目になってしまった。リリースされてから毎日聴いています。好きだなあ。

君の心を創造できるのは 君だけ
誰にも想像させるなよ 無料じゃない

Base Ball Bear『_FREE_』

3月1日(金)
クリニックに行き、お花屋さんでミモザを買う。

晴天だったのでちょうど良いなと思い『エレファント・マン』を観た。漫画『ケンガイ』に出てくる白川さんの気持ちが知りたくて。漫画内でこの映画を観るシーンも晴天だったんですよね。こんな天気の良い日に見世物小屋の映画だなんて…って。

「あのシーンで感動しない奴を信用しない」らしい
その映画のタイトルを知りたい

大瑛ユキオ『ケンガイ』1巻

1980年の白黒映画。実在した人をモデルにしていて、実在する病気の話でもある。医師であるトリーヴズが初めて見世物小屋にいたメリックをみた時に何も言わず泣いた意味。
人々から「奇人」として見られていたメリックだけど、言葉や相手の表情を理解できる知性がある。そう、メリックは分かっていたんだよ。理解できるが故の苦しさを、想像はできても実際に「分かる」なんて決して言えない。
『ケンガイ』の白川さんはトリーヴズの奥さんがメリックと会った時のシーンのことを印象的に語っていたけれど、わたしが印象的だったのは、見世物小屋で奇人としてメリックを見せ、注目を浴びてお金を稼いでいた興業主と、トリーヴズが病院でやっていることは同じなのでは無いかと婦長に言われるシーン。
メリックの元に、一度彼に会いたいと面会人が訪れる。お金を払って見せ物として、というわけでは無いけれど、それでも「メリックを一目見たい」という部分は同じなのだろう。トリーヴズが自分は善人か、悪人か、と悩むシーンが一番印象的だった。
辛いシーンも多かったけれど観て良かったな。

1日ということで何か特別なことをしてみよう、と前日にバラエティ番組で観たワンプレートを再現した夕飯を作る。ご飯には青紫蘇ドレッシングを混ぜ込んで、お刺身にはごまドレッシングを漬け込む。夫が喜んで食べてくれたので嬉しい。

3月2日(土)
母から「講演会に行くためのお洋服を買いに行きたい」と誘われたのでお出かけ。こういう服が欲しい、と予め決まっていると逆に探すのが難しかったりもする。今回はギンガムチェックのシャツに上品なベストを合わせたいとのこと。今年はギンガムチェックってあまり流行りじゃないのか、なかなか見つからず。歩き回ってようやくしっくりくるものを発見。
ベストについて「この場合シャツの襟はベストの中に入れたほうが良いです」って店員さん。「え、本当だ、素敵。襟を中に入れるなんて昭和の発想には無いわ」と母。「平成でも襟出しちゃうなあ」とわたし。「令和のおねえさんはさすがです」の母の一言に、大笑いしながら「いやいやいや、わたしも平成!めちゃくちゃ平成です!」と店員さん。楽しいお買い物時間でした。

3月3日(日)
夫とラーメンを食べに行く。あっさりしていて食べやすい。

夕飯、夫の盛り付け方がわたし用と自分(夫)用で、あまりにも差がありすぎて笑ってしまった。自分の分が雑になるのは分かる。


3月になりましたね。今月は映画をいっぱい観ようと思います。
あと今年やりたいことに書いていた項目を何かしら進めていきたいな。

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