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なんちゃってキューバサンド!

最近は仕事でもやもやしてしまうことが多く、ゆるやかな疲労を常に抱えている状態が続いている。ようやく訪れた週末は、喜びよりも疲労回復に費やされてしまい、毎週土曜の午前中はあっという間に過ぎていってしまう。
なんだかなあ。楽しいことがしたいなあ。

というわけで、今週土曜は午前中のうちに映画を観ることに決めた。選んだ映画は2014年公開『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』。

ライブに行ったら定番曲を聴きたいだろう?というオーナーの例え話が非常に分かりやすい。定番メニューVS創作メニューで、主人公・総料理長のキャスパーはレストランのオーナーと揉めるのだけど、この部分は今抱えている仕事のもやもやと通じる部分があった。
今までやってきた方法・伝統を大事にしたい気持ちは分かる。けれど、新しいことを提案するのにも理由がある。誰も悪くしようと思って提案しているわけではないんだから。
…なんて、思わずキャスパーに自分を重ね合わせてしまい、仕事のことが頭を掠めるが、それも一瞬で吹き飛ぶ。

映画内に出て来る料理がとにかく美味しそうなのだ。
揃えられた大きさでスライスされていく野菜たち、市場で売られているみずみずしいフルーツ、良い焼き目のついたお肉、カラフルなソース、美しい盛り付け。キャスパーが作る数々の料理に目を奪われる。今回の映画に限らず、料理を作っている過程を観るのが好きだ。手際が良い人を観ると惚れ惚れしてしまう。

特に美味しそうだったのがキューバサンド!タイトル通りキャスパーはフードトラックを始めることになるのだが、そこで販売するのがキューバサンドである。たっぷりのバターで両面プレスされたサンドイッチの中にとろけたチーズとローストポーク、ハム、ピクルス、マスタード。ううむ、たまらなく美味しそう!マイアミからロサンゼルスまでフードトラックで走りながら各地の名物を食べ、それをメニューに取り込んでいくのも面白い。

映画を観終わったのは12時前。お昼はこれから。
ああ、今日のお昼はキューバサンドが食べたい!

近所のパン屋さんでバゲットを、カルディでピクルス、ハム、チェダーチーズを購入する。ローストポークは作っている時間がない(一刻も早く食べたい)ので断念。今回は「なんちゃってキューバサンド」ということに。

バゲットに切れ目を入れてバターを塗り、開いた中を軽く焼く。チェダーチーズ、マスタード、ハム、ピクルスを挟んで、バターを溶かしたフライパンにサンドイッチを乗せ、フライ返しでぎゅうぎゅうにプレス。焼き目がついたらフライパンに追いバターをして、裏面もプレス。

ローストポーク抜き、なんちゃってキューバサンドの完成です。
見えないけれどちゃんとピクルスもいるよ。

チェダーチーズのとろり具合も良い感じ。
アツアツのうちに早速ぱくり。ん〜〜〜ッ!挟んで焼くだけなのにこんなに美味しいなんて!普通にバゲットで作っているのでもう少し強めにプレスしても良かったかも。顎が外れそう。実際はキューバンブレッドというパンでバゲットよりもふんわりしているんだとか。レタスもトマトも卵も無いサンドイッチはちょっと贅沢感を味わえちゃうな。

映画を観て、出てきた料理を実際に作って食べる。特別なお出掛けはしなかったけど、いつもの土曜日よりも特別で楽しい土曜日を過ごせた。仕事のモヤモヤもちょっとはプレスできたかな?どうだろう。

今度は「なんちゃって」じゃないキューバサンドを作りたい。

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