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GE810(S) ウイスキー概論

第一回ウイスキーの種類

どうも半年ぶりにnoteを更新するこむらさきです。

今回は私のツイッターのフォロワーさんが意外とウイスキー飲まれるようなのでウイスキーについて徒然なるまま紹介していきたいと思います…


Ⅰ.ウイスキーの種類

1.モルトウイスキー

モルトウイスキーとはその名の通りモルト(大麦麦芽)を原材料とするウイスキーのことです。主にスコットランドで作られるスコッチウイスキーやそこでの製造方法を参考にしたジャパニーズウィスキー、そしてウイスキーの発祥とされるアイリッシュウィスキーの主な製法になります。(一部知多等の例外有)


2.グレーンウイスキー

グレーンウイスキーとはトウモロコシ、ライ麦、小麦などのgrain(穀物)を主材料に、大麦麦芽を加え、糖化、発酵させたウイスキーです。(穀物の割合によってはコーンウイスキーやライウイスキーと呼ばれることもある。)こちらは主にバーボンウイスキーで有名なアメリカンウイスキーやカナダで作られるカナディアンウイスキーの主な製法になります。

3.ブレンデッドウイスキー

ブレンデッドウイスキーの定義は国や産地メーカによって異なりますが、初めのうちはモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたものと覚えてもらって結構です。また、スコッチなどのモルトウイスキーの場合、単一蒸留所の原酒をボトリングしたものをシングルモルト、複数の蒸留所の原酒をブレンドしたものをブレンデッドモルトウイスキーと呼ぶこともあるのでこちらも覚えておくとよいでしょう。


Ⅱウイスキーの産地

ウイスキーの主な産地としては歴史が古い順にアイリッシュ、スコッチ、アメリカン、カナディアン、ジャパニーズ、そして近年では発展目まぐるしいタイワニーズ(台湾で作られるウイスキー)とインディアンウイスキーが主な産地とされています(諸説あり)。この他にもフランスやオーストラリア、韓国などを含めたニューワールドと呼ばれる(反対に上記七つの産地はオールドワールドと呼ばれる)産地でもウイスキーは作られています。

1.アイリッシュウイスキー

アイリッシュウイスキーは世界で最も歴史があるウイスキーであると考えられているウイスキーであり、アイルランド(首都ロンドンのあるグレートブリテン島の向かいの島)で生産されたもののことを指します。アイリッシュウイスキーの主な特色としてはピートによる燻製をおこなわず、三回蒸留することです。モルトウイスキーは多くの場合ポッドスチル(単式蒸留器)と呼ばれるもので蒸留するのですがアイリッシュウイスキーはこれを三回行うことにより味わいが滑らかになります。加えてピート(泥炭)による燻製をおこなわないため匂いに癖がないのも特徴です。主たるブランドとしてはジェイムソンやブッシュミルズなどがあります。



2.スコッチウイスキー

スコッチウイスキーはグレートブリテン島北部に位置するスコットランドで作られるウイスキーのことです。スコッチとも呼ばれています。先ほどのアイリッシュウイスキーとは違い、スコッチウイスキーはピート(泥炭)を使って燻製しているので独特なスモーキー臭(これをピート臭という)があり、中でもその匂いがキツイアイラ島で作られるアイラウイスキーはその強烈なピート臭故に多くの根強いファンがいます。アイラ島の他にもハイランド、スペイサイド、ローランド、キャンベルタウン、アイランズといった産地があります。


3.アメリカンウイスキー

アメリカンウイスキーはアメリカ合衆国で作られるウイスキーのことをさします。アメリカンウイスキーの特色としてはあまりウイスキーの原材料としてあまり用いられないトウモロコシを使う点にあります。有名なバーボンやテネシー州で作られるテネシーウイスキーなどがこちらに当てはまります。

4.カナディアンウイスキー

カナディアンウイスキーとはカナダで作られるウイスキーのことをさします。こちらはトウモロコシを原料とするベースウィスキーとライ麦を主原料にしたフレーバリングウイスキーをブレンドするのが特色です。主なブランドとしてはカナディアンクラブ(頭文字を取ってCCと呼ばれることも)やクラウンローヤルなどがあります。


5.ジャパニーズウィスキー

ジャパニーズウィスキーとは日本で作られたウイスキーのことをさします。製造方法はスコッチウイスキーとほとんど同じではある(例外も有)ものの日本人の嗜好に合わせピート臭が抑えてあるのが特徴です。主たるブランドとしてはシングルモルトの山崎や余市。ブレンデッドウイスキーの響、  グレーンウイスキーの知多などがあります。

6.タイワニーズウイスキー

タイワニーズウイスキーは台湾で作られたウイスキーのことをさします。こちらもジャパニーズウィスキー同様、スコッチウイスキーを参考にした製造方法ですが、ジャパニーズウィスキーやスコッチウイスキーと異なることは台湾という熱帯地域で作られていることです。今まではウイスキーはスコットランドのように涼しい地域で作られるものと思われてきましが、近年カバランを中心としたタイワニーズウイスキーが国際コンクールで金賞を取るようになってきて改めて従来の考え方が変わりつつあります。また、熱帯地域でウイスキーを作るメリットの一つとして熟成が早くなるのが挙げられます。主なブランドとしてはカバランやオマーが挙げられます。

7.インディアンウイスキー

日本ではあまり知られていないのですがインドは世界一のウイスキーの生産・消費国です。しかしながら、以前のインディアンウイスキーはスコッチウイスキーなどと比べ品質が劣り、ウイスキーと呼べる代物ではありませんでしたが近年の世界でも通用するシングルモルトを作ろうという動きが活発になり、世界的な品評会で賞を受賞するようになりました。タイワニーズウイスキー同様、熱帯地域で製造されているため熟成が早いのがインディアンウイスキーの特徴です。主なブランドとしてはアムルットやポールジョンが挙げられます。

まとめ

・ウイスキーの原材料は主に二つ(モルト・グレーン)

主な産地は7つ(アイルランド、スコットランド、アメリカ合衆国、カナダ、日本、台湾(中華民国)、インド)

これだけでもウイスキーの世界をより深めることができると思います。

今回のnoteはざっくりとしたウイスキーの説明でしたが時間があるときにスコッチウイスキーやアメリカンウイスキー、ジャパニーズウィスキーなどについてより深く掘り下げた内容のnoteを更新していくつもりなのでこうご期待。


最後にこのnoteを読まれた皆様によいウイスキーとの出会いがあらんことを




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