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GE810(Summer Course) Principle of Whisk(e)y Ⅱ


お久しぶりです。こむらさきです。

今回は前回に引き続きウイスキーについて大まかに紹介していきたいと思います。今回のテーマは「スコッチウイスキー」!「スコッチウイスキーって何?」っていうかたは以前のnoteを見て下さいね。


Ⅰ「スコッチウイスキー」の定義

スコッチウイスキーと名乗るには単にスコットランドで瓶詰めすればいいと言うわけではありません。スコッチウイスキーと名乗るには法律上以下のことを遵守する必要があります。

スコットランド(厳密にはイギリス)の法律でスコッチウイスキーと名乗るには1)スコットランドの内の蒸留所で発芽された大麦と水で蒸留したものであり、2)3年以上スコットランドにおいて700リットル以下のオーク樽のみで熟成し、3)一切の物質(水及び無味カラメル着色料を除く)が添加されていない最低でもアルコール40%の度数を有するもの

なら、他の産地のウイスキーはどうなの?それについては(気が向いたら)書いていきたいと思います(笑)。


Ⅱスコッチウイスキーと地方と気候

スコットランドにはモルトウイスキーだけでも100を超える蒸留所があるといわれていますが、蒸留所は勿論のこと、それがある場所によって味や風味が大きく変わってきます。一般的にはスコットランド南部(首都エジンバラがある地方)のローランド地方、北部のハイランド地方、ハイランド地方に流れるスぺイ川流域のスペイサイド地方、ハイランド地方南部に位置するキンタイア半島南部の町キャンベルタウンを中心としたキャンベルタウン地方、ヘブリディーズ諸島最南端にある島、アイラ島、そしてオークニー諸島、スカイ島、アラン島、ジュラ島、マル島の総称であるアイランズ、これら六つの地方で作られるウイスキーの味や風味は大きく異なります。では、まずはスコットランド最大の都市グラスゴー、首都エジンバラがある、 ローランド地方から見ていきましょう。


1)ローランド地方

スコットランドの経済・政治の中心地であるローランド地方。かつては北部のハイランド地方と競い合っていましたが現在では五つの蒸留所が操業を続けるのみとマイナーな部類にはなってしまいましたが2015に新星キングスバーンズ蒸留所が出来るなど、目が離せない地方でもあります。因みにみんな大好き?ジョニーウォーカーやシーバスリーガル、バランタインなどのブレンデッドウイスキーには欠かさないグレーンウイスキー最大の生産地でもあります。味や風味としてはドライで爽やかな傾向にあると言われています。

代表的な銘柄としてはスコッチウイスキーでは珍しい三回蒸留を行うオーヘントッシャンが挙げられます。


2)キャンベルタウン

ここもかつてはアメリカ合衆国へ輸出入する為の蒸留所が数多くありましたが禁酒法の影響で多くが操業を停止してしまいました。現在ではスプリングバンク蒸留所とグレンスコシア蒸留所、キルケラン蒸留所の三つが操業を続けています。味や風味の特徴としてはキャラメルのような甘みに、塩味が混ざり合ったといわれています。(よく、キャラメルに塩味のナッツが混ざったなどと表現されます。)代表的な銘柄としてはスプリングバンクが挙げられます。


3)アイランズ地方

よく、アイランズ地方と総称されますが、島ごとないし蒸留所ごとで大きく味わいや風味は異なります。例としてはスカイ島にある蒸留所、タリスカーはラベルのように潮風が感じられるスパイシーな味わいなのに対し、オークニー諸島にある蒸留所、ハイランドパークは穏やかで甘みを感じられる味わいです。代表的な銘柄としてはオークニー諸島のハイランドパーク、スキャパ、スカイ島のタリスカー、アラン島のアランモルトが挙げられます。

4)ハイランド地方

スコットランドのウイスキー蒸留所の約1/3がここハイランド地方にあります。よく、ウイスキー界のロールスロイスと呼ばれる銘柄や世界で一番売れているシングルモルトを生産する蒸留所もハイランド地方の一部ではありますがそれらがあるスペイ川流域のスペイサイド地方はあまりにも有名な蒸留所があるために某正露丸島と並ぶほどの聖地と化しているので解説は後程…

ハイランド地方は主に東西南北四つに分けてられ、それぞれ特有の味や風味があります。一般的には北ハイランド地方は滑らかでリッチかつボディーの効いた味わいであるのに対し、南ハイランド地方はソフトな甘みで、ライトな風味にあります。東ハイランド地方はフルーティーかつフレッシュな傾向にあるのに対し、西ハイランド地方は潮ぽっく、爽やかな味わいにあるといわれています。代表的な銘柄としては北ハイランド地方からは最近ではどこのスーパーでも見かけるようになったグレンモーレンジ、リッチな味わいのダルモア、シェリー感たまらないグレンドロナックが挙げられます。南ハイランド地方からはスコットランド一小さな蒸留所で作られるエドラダワー、東ハイランド地方は英国王室御用達のロイヤルロッホーナガー、西ハイランドからはクラシックモルトの一つでもあるオーバンが挙げられます。

5)スペイサイド&アイラ島...

この(ウイスキーの聖地とも呼ばれる)二つは俄ウヰスキーオジサンでも一つの記事分かけちゃうのでまた次回…ただ、それだと申し訳ないのでオジサン一押しのウイスキーのリンクは貼っておきますね。それでは、皆様に良きウイスキーとの出会いがあらんことを!


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