あの夏

昨日の夜にすべてを失なったふたり 度重なる運命のくだり
新しい夜明けの音刻み たった一言の言葉を胸に
歩き出す足音のうねり いつか終わる夢なら 

その時が来るまで はしゃいで悪ふざけしていたいのに
今までの過ちを 償いきれないで   

楽しい時はあっというまに
悲しい時にさっと過ぎ去り
さみしい時には温まり
懐かしさばかりが輝き
確かにいつでも行ったり来たり
ふわふわとあまり落ち着かない
幸せをかみ締められ
ないわけではないけれども

好きにしてよね 二人の行く先 あとはご勝手にもう
あの夏を思い出し 夜空の下で青空を
聴いてむせび泣き テープ巻き戻す何度も
繰り返す音声 いつしか笑いこみ上げる
もう誰も 過去を振り返りはしない
そして いつまでも引きずっている

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