動物薬局の開設に挑戦します。

初めまして。ご無沙汰しております。こもりんです。
なんかいつも、初めましてみたいな記事をあげている気がします。
今回は自分のキャリアステップが変わったので備忘録として書いていきたいと思います。読みにくかったらごめんなさい。

動物薬局って何?

動物薬局とは、文字通り、動物(犬猫)を相手とした薬局のことです。
現在、動物を専門としている薬局は日本に1社だけ存在します。
おそらく初めて動物薬局を耳にする方も多いと思いますが、実は法律上でも獣医療業界には薬剤師が関与することが規定されております。

(処方せんによる調剤)
第二十三条 薬剤師は、医師、歯科医師又は獣医師の処方せんによらなければ、販売又は授与の目的で調剤してはならない。

薬剤師法より

このように、獣医師は処方権を持っておりこれを行使することが可能です。このことを知っている薬剤師や獣医師は多くはありません。

なんで薬局?

動物の薬剤師になるなら動物病院で働くのがいいのではないか?など疑問に思われるかもしれません。
もちろんその方法も素晴らしいと思いますが、以下の3つの課題を解決するには薬局が適しているからです。

  1. 薬学的知見が集約されていない

  2. 大きな動物病院であっても薬剤師を雇えるのは1人

  3. 動物病院の治療薬の選択の幅が狭い

1.薬学的知見が集約されていない

動物病院の業界では横のつながりは強くありません。なので、日々起こる薬学的な課題に対して知識の集約が起こらず大幅な無駄が発生してしまっています。例えば、薬の飲み合わせを獣医師が各々でメーカーに問い合わせているような状態です。
現在の獣医療業界では、薬剤師の職能を完全に発揮できるほどの知見がたまってないのが実情です。そういった知見をためるためにも薬局という業態でこの業界に参入していくことが求められていると感じます。

2.大きな動物病院であっても薬剤師を雇えるのは1人

実は東京大学の附属の動物病院にもかつては薬剤師がいらしゃったらしいです。しかし、その方は辞められてしまい、現在では薬剤師は不在の状況です。
この事実から、大学病院クラスでも雇える薬剤師は1人であることが考えられます。これは非常に問題です。せっかく長年勤めて薬学的な知見を有していてもそれが継がれることがないからです。2人以上雇わないと知見は属人化してしまい、いつまで経っても0から再スタートを強いられてしまいます。
薬局に知見を集約させることで、新しく薬剤師が入ってきても教育を体系化することができ、課題の解決に役立ちます。

3.動物病院の治療薬の選択の幅が狭い

最後は大きな課題ではありませんが在庫のリスクを抱えている動物病院は多いです。薬局がこの課題を肩代わりして獣医療に大きく貢献することは間違いないです。
採用薬の幅から選ぶというストレスを薬局が軽減させることは可能であると思います。

最後に

拙い文章を最後まで読んでくださってありがとうございます。
動物薬局は保険外の自由診療です。それが故にできることの幅はヒト医療よりも広がると思います。
私は8/1から薬局の開設に向けて獣医療業界で働きます。もし、同じような志のある薬剤師や少しでも興味がある方はお気軽に話しかけてください!
質問等もTwitterのDMで聞いてくださっても構いません。
今後ともよろしくお願いいたします。薬剤師に幸あれ。

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