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28歳で初めて献血をしたら血液型が変わった話。

※2024年1月22日に内容を一部修正しました。



初めて献血をした。

休日の午後、近鉄奈良駅の近くの美容院に散髪に行ったついでに、初めて献血をした。「血液足りてません」って看板を持った人が立っていたのを予約していた美容院に行く前に見かけて、こないだとあるショッピングモールに行ったときに知り合いが駐車場の献血バスの列に並んでいたのを思い出した。

献血は前から気になっていたけどなぜか微妙に勇気がいってできていなくて、知り合いがやってみるのを見たのを機に今度やろうとそのとき思ったのだった。

散髪を終えて、ビルの6階の献血ルームへ。待合室は広々としていてきれいで、待ち時間に読める漫画や新聞に雑誌、無料で使えるドリンク自販機(紙コップに出てくるタイプのやつ)も置いてあって、新しい漫画喫茶みたいだった。

事前に丁寧な説明を聞いて、初めてなので問診票にいろいろと書いてタブレットで動画で説明も受けて、飲み物を飲んでくださいって言われて無料ドリンクのカルピスを飲む。400ccの献血をすることにしたので、2杯くらいは飲むように勧められた。ちなみに献血後にも2~3杯の飲み物を飲むように言われた。こんなに飲み物を飲まないといけない機会ってそうない。

せっかくなのでカルピス→コーンポタージュ→(献血)→ココア→抹茶ラテ、といろいろ飲んでみた。どれもそこそこおいしかった。

医師の問診のあとで、献血前の血液検査をしてもらう。関西弁の、ちょっと話し方に勢いのある面白い感じの看護師さんに血液を採取されて、血液型を調べる小さなプレートのようなもので調べられた。

「お父さんとお母さん血液型何型ですか」って聞かれて、初めての質問にちょっとドキドキしながら答えると、「小さいころからA型って言われてました?A型って問診票に書いてるけど、O型だと思いますよ。」って言われた。検査キットがO型のほうに反応したらしい。ずっと自分のことをA型だと思って生きてきたので、びっくり。どうやら赤ちゃんの頃の血液型検査って間違うこともあるらしい。

90年代前半生まれの僕らの世代ってちょうど小学生~思春期頃に血液型性格診断がすごくはやって、テレビでも血液型をテーマにした番組が多くて、当時僕は、「A型だから自分は神経質なのか」とか「小さいことを気にしてしまうのか」とか思っていた。

最初から正しい結果が出てO型だとわかっていたら、そう思わずに、もっとおおらかにのんびりやれていたんじゃないか!!??

いまは「血液型は性格と関係ない」説を僕は信じているけど、関係あると思っていた子どもの頃に自分で自分の性格を血液型性格診断から規定して、自分はこういう人間だと思い込んでセルフイメージを作っていたことが、結果的に性格に影響してたと思う。プラシーボ効果的な感じで。

ああ、それだったら最初からO型が良かったなあ。まあ、本当は最初からO型だったんだろうけど。思い込みってすごい。

もうちょい早めに献血やっとけば良かったな。



しばらくしてから、献血室に入って400ml分の血をとってもらう。献血台に小さなテレビがついていて、テレビ見ながら献血してもらえてまたびっくり。なんてVIP待遇。これは癖になるかもしれない。

テレビでは東京オリンピックの水谷&伊藤ペアの金メダルの話をしていた。昨日リアルタイムで見てなかったから、ニュースで見れてラッキーだった。静岡の地元の同じ2人が中国の選手に勝って世界一になるってすごいな。小さいころから仲良さげな写真はほんとにほほえましかった。

体操男子の団体銀の話もあった。小さいころは気弱だったり小食だった人もいたそうで、こういう話に勇気もらえる人、多いかもな。

水泳選手の発言がネットで批判されたりしてるみたいだけど、オリンピック選手だからこうあるべき、みたいなのは僕はあんまり思わなくて、「そらプロスポーツ選手もみんな人間やねんからいろんな発言する人おるやろ」と思う。

ゴミ拾いをするメジャーリーガーがいれば、小さいころ臆病だったオリンピック選手もいて、プロスポーツ選手にもいろんな人がいる方がむしろ身近に感じられていいだろうと思う。何かで結果を出している人がみんな人格者じゃなくてもいいし、立派じゃなくてもいい。結果も出すし人格も立派でいるなんて、できる人は確かにすごいけど、ものすごい疲れそうだ。


400mlの献血が終わってもふらつく感じもなく無事終了した。血液検査の結果に本当にO型かどうかも載っているらしい。1週間後に家に結果が届くのが楽しみだ。


人生、やってみないとわからないことばかりだ。



たまには遠くを眺めてぼーっとしようね。