胸のしこりが教えてくれたこと 後編

前編ではしこりが見つかって、なかなか受診できなくて、やっとの思いで受診できたましたよーってところまで書きました。


この後編では、結果を聞きに行くまで、そしてその後の私について記していきます

結果を聞きに行くまでの1週間

「これ、あんまり良くなさそうだな」
この言葉が私と夫の二人にはかなり重くのしかかり、どのようにこの1週間を過ごそうかと考えました。

怖い。がんだったら、怖い。

こればかりで過ごしてしまいそうでした。
そんなとき、知人がFacebookでアップしていたある方の投稿が目に留まりました。高木ゑみさんという料理研究家で、昨年ステージ4の肺がんが見つかり、それでも闘病をしながらも前向きに毎日インスタライブなどでご自身の活動を発信し続けている方です。

治療やリハビリの様子を高木さんらしいポジティブな言葉で毎日発信されていて、なんだか私のほうが応援されているような気分になっていく〜。

毎朝の「おはようございま〜す♥」に癒やされるようになっていました。

高木さんだけでなく#乳がん #抗がん剤 などのハッシュタグで発信されている沢山の方々の投稿に時には涙しながら、私もどんな事があっても向き合っていこう、明けない夜はない!と思うようになりました。

リンパも怪しいって言われたし、きっと、きっと私はガン。だから、1月以降の仕事の約束はしないほうが良いかな。でも、軌道に乗り始めたオンライショップはずっと頑張っていこう。ウィッグはロングヘアがいいな。美味しいものは今のうちいっぱい食べておこう。まで思っていました。


私がもしガンでも。


#ガン #抗がん剤 #闘病 などのハッシュタグで投稿されている方や、発信はしていないけれど闘病されている方がどんな想いで過ごしているんだろう。
告知されるまでどんな想いだったんだろう。
家族、友人、仲間はどういう気持ちで過ごすだろう。失うかもしれないという恐怖、不安とどう向き合うんだろう。
と、とにかく考えさせられた1週間でした。

大切な人を想ったり、誰かに会いたくなったり。感謝の気持ちが泉のように湧いてくるのを実感しましました。

私がもしガンでも、ガンじゃなくてもこの感情を持てたことをとても有り難く思いました。だから、私がもしガンでも、わたしとして生きていくことに何も変わらないし、愛する人は愛する人のままだし、仕事はするし。

何に対してでしょうか。
「ありがとう」という気持ちを持てた1週間。
この1週間にも「ありがとう」。

そして聞きに行った、病状報告


先生「小森さん、このしこり、大丈夫だよ。
病気ではない。乳腺症ってやつだな。リンパも問題なし。良かったね。
深呼吸していいよ。
ただね。
この前まで11人に1人が乳がんになるという統計だったけれど、今はもう9人に1人。
あなたにその可能性がなくなったわけじゃない。定期的にしこりは観察しましょう」

全身の力が抜けて、先生は男性なのにお花畑にたたずむ女神に見えてくるー。キラキラキラ。

身体が緩んでいく感覚が取れないまま、先生と色々話をしてまずは経過観察となったわけです。


胸のしこりが教えてくれたこと

長く長く書いた
「この胸のしこりが見つかってから〜乳腺症だった」
というお話ですが、大切な大切な5週間であり、ずっと忘れたくない事実であったためこの記事書きました。

大好きな人ともっと一緒に過ごしたい。
これだけで元気になれる。
力が湧いてくる。

ガンだから、ガンじゃないからじゃなくて、どうやって今この人生を輝かせることができるか、を教えてくれた胸のしこり。

私の身内でも周りでもガンだったりでお空に旅立った方、たくさんいます。
つらい思いをされているのはご本人だけでなく、ご家族も、パートナーも、友達も。
でも、旅立ってもお空からメッセージはちゃんと届くんだと思いました。
わたしはみんなから応援されているような気持ちになっています。
みんなも応援されています。

このコロナ禍。
うんざりすることも多いです。
疲れちゃうことも多いです。
でも、元気に過ごしたい。
元気に過ごしてもらいたい。

大切な人のためにも、検診受けよう!って伝えたいです。

以上本当に長くなりました。
読んでいただき本当にありがとうございます。
「胸のしこりが教えてくれたこと」でした。

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