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子供の揉め事にどう対処すべきか 〜地区センターにて

子供と近くの地区センターに行った。窓際の5席のうち空いていた中央席に腰掛け、持参した本を読み始めると、隣の席に目がいった。

小学4年生くらいの眼鏡を掛けた男の子と女の子が仲良く並んで英語の復習をしている。男の子が「1月」と言うと、女の子が自分のノートに書き取る。彼女の回答に「正解」「惜しい」などと言っている。微笑ましい光景だった。

それを5月Mayまで終えたところで、突然、男の子が慌ててしゃがみ込み、机の下に潜り込んだ。女の子が覗き込み、「どうしたの?」と怪訝な顔で尋ねた。が、男の子は身体を小さく丸め、黙って下を向いたまま出てこない。女の子も机の下に入り、ひそひそと話し合った。すると、二人はおもむろに這い出してきて、小走りに本棚の向こうに消えていった。

しばらくすると、小学6年生くらいの、水色のTシャツを着た男の子がやって来た。眼鏡少年の机上にある、開いたままのノートを覗き込むと去っていった。

眼鏡少年らが戻ってきて席につき、また書き取りを始めた。すると、先の上級生の男の子とその仲間が3人、眼鏡少年の背後に立ち、ちょっかいをかけ始めた。一人が「英語勉強してるの?教えてあげようか?」とからかうように尋ねた。「いえ、大丈夫です」と女の子がすぐに素っ気なく答えた。上級生らは立ち去った。

「英語、教えてあげるよ?」しばらくすると、彼らはまた席にやって来て、しつこく眼鏡少年たちに同じ質問を繰り返す。女の子が先と同じ返答をする。

たまりかねて、私が鋭い視線を背後の少年らに送っても、彼らは気づかない。少年らに声をかけるべきか、受付の職員に言うべきか思案するうち、女の子の母親が二人を迎えに来た。女の子がひそひそと短く母に出来事を報告したようだった。そして、そのまま正面玄関から帰っていった。

私は鬱々としながら受付に向かい、職員らに見聞きしたことを事細かに伝えた。慌てて机の下に身を隠すほどの反応は尋常ではない、一回ならまだしも、2回も3回も下級生に執拗に絡んでいたので、看過できなかったと言った。また、どう対応するかはもちろんお任せするが、この私の報告によって、後日上級生らの態度がエスカレートするのは最も望まないことだから、慎重に判断してほしいと伝えた。職員は皆、私に報告への礼を言い、受付裏で話し合っていた。

自宅に帰ってから、事が起きた時に直接介入すべきだったと悔やんだ。私からの伝聞では事後対応にも限界がある。また、そもそも眼鏡少年らから見ると、私はそばで見聞きしながら見て見ぬふりをした大人である。つまりある意味、加害に加担している。それは望むことではなかった。直接介入することで、回りで見ている大人がいるということを彼らに直に知らせられたら良かった。また、介入にも直接的な言い方でなく、場を和らげるようなユーモアある言い方ができたらと思った。いつか同じようなことがあったら、後悔しない行動ができるようにじっくり考えておきたい。

皆さんならどうしましたか?

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