Nikon Zfを買ったそれから

 以前の記事が3月なのでもう2ヶ月以上経っているが、その間新居に引っ越したり色々とバタバタしていた。そんな中、Zfを購入してからもう3ヶ月程経つのでその話をしたい。 
 Nikon Zfは前回の記事を書いた後Nikonに革の張り替えをお願いするため、送り返した。メーカーHPには3週間程時間がかかる旨記載があったが、実際のところ送って3日後には手元に帰ってきていた。
 色はインディゴブルー。
 TPOに応じてSmallRigのグリップをつけて運用している。

 張り替えしといて何だが、購入時の黒の貼革でも良かったなと思っている。
 勿論今のカラーは気に入っているが、あの大きなシボの感じや手触りは今のブルーの張革にはないディティールだからだ。
 それにグリップを付けることを考えたら黒革の方が統一感があるようにも思う。 
 次に、写真を撮っている時の感想。
 メカシャッターの音はヨドバシで軽く触っていたので悪いとは思っていなかったが、フィルムやデジ一時代のような大きな音ではないがとても小気味よく、シャッターを切ったら即座に撮れるいいカメラだと感じた。シャッターを押してからすぐ撮れる、わずかコンマ数秒の話だが、これが出来ないカメラは結構あると思っている。基本的にカメラのバッテリーが有限である以上常に電源をONにはしておらず、撮りたい時に電源をONして写真を撮るという流れになるが、ここ!というタイミングで電源を入れ、すかさずシャッターボタンを押して撮れる。当たり前のようなことだがとても重要なことだと思う。GRⅢやOM-1はこれができるので良いカメラだと個人的には思っている。
勿論このZfも。
 次に画について。D850を使っている時からピクチャーコントロールは使用していたが、ミラーレスになってからクリエイティブピクチャーコントロールなるものが増えた。何がどう違うのかよくわかってないが、使用感としては『リッチトーンポートレート(以下RP)』と『ディープトーンモノクローム(DM)』は良い。
RPで撮影した写真は派手過ぎないが見栄えもよく、肌が適度に明るく自然にそして綺麗に撮れる。

RPで撮影

また、DMは結構癖のあるモノクロモードだと感じているが、通常のモノクロ及びフラットモノクロームと比べて黒〜白の諧調が多いと感じた。日中屋外で使うと青い空が黒に近くなり、白に近いものがより白く浮かび上がってくるような感じだ。

DMで撮影

 他にも『ピュア』だったり『サンデー』だったり色々と試しているが、あまり色センスのない筆者にとって調整が難しく、中々実用的でないというのが正直な感想だ。
 Fujifilmのフィムルシミュレーションは癖はありつつも扱いやすかったんだなとか思ったりしている。

 そんな感じで3ヶ月使ってきた。
 これからもNikonを使っていきたいとは思っているが、今現在何の気なしに、ダメもとでX100VIの抽選に応募したところ当選してしまい、一度交換しようか悩んでいる。
 悩んでいるというのは、Nikonのカメラは気に入っているが、正直Zfまでのスペックのカメラは十二分すぎると使ってて感じている。スチルしか撮らない自分からすればバリアングルはやっぱり手間と感じてしまうし、グリグリもない、連写もしないので正直Z5で事足りてしまうと気づいたのだ。(シャッターレスポンスはちょっと遅い気もするが)と考えたら、Nikon Zf一台体制よりもX100VI(スナップ用)+Z5(マクロや望遠、広角の撮影)とした方が使い分け出来て良いかなと。
 でも最終的には買取金額で決めるつもりだ。上限金額で買ってもらえたらそのシステムに切り替えるし、そうじゃなかったらZfのまま。そのつもりだ。先述の通りZfは自分にとって最良のカメラではないかもしれないが、安く売る程のカメラでもなく、革を張り替えたりするほどには愛着の湧くカメラだということだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?