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「榛」の字の奥深さ
世界陸上でやり投げの北口榛花選手が金メダルを獲りましたね!
投てき競技で日本人が金メダルなんて、本当に嬉しいことです。同じ北海道民ですし、スポーツにあまり関心のない私でも、これは感動で泣けました。
ところで北口さん、名前が「はるか」なので、普通なら「春」「遥」「晴」あたりが使われそうなものなのに、
「榛」
という、日常生活ではほとんどお目にかかれない字がついているのですね。
椿(つばき)ではありませんよ。よく似ていますが、榛ですよ。
これが実はずっと前から気になって仕方なかったのです。
私は奈良県が大好きなもので、奈良県宇陀市に「榛原(はいばら)」という地区がありますが、「はいばらってなに?」「どういう意味なんだろう?」と不思議に思っていたにも関わらず、調べもせずに放置しておりました。
ところが今回北口さんの活躍で改めて調べまして、またワイドショーでも取り上げられていましたので、それらを総括すると面白いことがわかりました。
「榛」というのは、訓読みで「はしばみ」と読み、はしばみはカバノキ科の落葉高木になります。ちなみに、漢字検定準1級の難易度の高い漢字です。
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このはしばみの英名が「Asian Hazel」、つまりヘーゼルナッツのことです。
北口さんのお父様がホテルでパティシエをされているそうで、お菓子に使われるヘーゼルナッツの和名「はしばみ=榛」を名前につけた、ということなのだそうですよ。
ですから、「榛花」という名前は、ヘーゼルナッツの花、はしばみの花、の意味なのですね。まぁ素敵。
![](https://assets.st-note.com/img/1693223225039-0EmAStc7sD.jpg?width=1200)
ということで、奈良県の「榛原」という地名は、「はしばみ畑」といったところでしょうか。
答え合わせをしようと探しましたら、こんな記述が。
榛原(はりはら)。
現代の榛原(はいばら)ですが、かつてこの辺りには榛の木(はんのき)が自生していたと言われます。
カバノキ科の落葉高木で、その榛(はり)樹を伐り拓いた地域が榛原なのです。
どうやら、正解だったようです。
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