コミュニティに関心のある人は必読の1冊『出現する参加型社会』
こんにちは、女子マネの中里です。
娘がずっと体調が悪くて、夜中も咳をしては起こされてお世話してたのですが、やっと完治・・!
2週間ぶりに夜中しっかり眠れるようになり、
今日の青空のように頭がすっきりしています(睡眠大事ですね)
さて、今日はコミュニティに関心のある人には、
ぜひ一読、いや何度も読み返して欲しい本を紹介します!
もう本っ当に、コミュニティに関心のある人には、ぜひ一読、いや何度も読み返して。
今日紹介したい本、それがこちらです。
田原さんのプロフィール
2017年に『Zoomオンライン革命! 』を著して、コロナ情況の中で爆発したZoomのファシリテータを多数育成し、Zoom文化の扉を開いた一人である田原真人による、時代を切り拓く渾身の一冊。9年前からマレーシアに居を移し、オンライン生活、リモートワークを実践してきた体験のなかでみつけた、新しい時代の可能性。
田原さんは、日本で最初に出たZOOM本の著者でもあり、その『ZOOMオンライン革命』でもコミュニティの可能性について余すところなく教えてくれました。田原さんの周りでは、自然発生的にいろいろな人が集まり、いつの間にか数百人、数千人の集まるFacebookグループができて、いろいろな人がそれぞれの目的で活動をしている、ということが多々あります。
(3年前に知り合ってから、見かけただけでも5件はあって、さらにそういう感じでいくつものプロジェクトが始まっている)
ZOOM革命から4年、今回のこちらの本はクラウドファンディングで出版されました。つまり田原さんが本当に伝えたいことを、伝えたいように書いている1冊。それだけあって、まさに渾身の、忖度なしの、衝撃の1冊でした。
ひとりの人間が七転八倒しながら生まれ変わってゆくさま
大人になるほど、私たちは「自分の考え」や「肩書き」や「立場」を捨てられず、それに固執してしまうもの。
私のような若輩者ですら、メルマガで泣き言はたくさん書いているつもりだけど、やっぱりどこかで(そしてはっきりと明らかに)先生面をして「教える」ということでお金をいただいているので、自分の本音と建前のはざまに後ろめたい気がする時が、、、ある。
でも、この本で語る田原さんは、1500万円の収入を投げ打って自分の思想に忠実な生き方を追求し、何度も心を痛めながら、生まれ変わっている。易々と、ポジショントークのような考えを次々に変えているのではない、痛みを伴いながら、やっと掴んだ自己を、自ら痛みを感じながら手放し、葛藤して、よろめきながら次の思想へとたどり着くその様が、その心情が、飾りのない言葉でありのままに、惜しみなく語っていて、じぶんの生き方を問われるような思いがしています。
心に響いた一説
古い友人と、震災を期に考えの違いを感じて、東北を離れる時の心が引き裂かれるような思いと、往復の私的なメッセージのやりとりが記載されていて、「私はここまで自分の選択に誠実に向きあって生きているだろうか」と自問せずにはいられなかった。
また、何年も言葉にならなかった概念を伝えたら、思うように受け取ってもらえず、悲しんだり、それを高校生相手に「伝えたかったことが伝わらなくて悲しい」と心情を吐露する場面もあり、「果たして私はここまで正直に自分の感情を人に伝えられるだろうか」と考え込んでしまった。
そんなこんなで、ちっとも読み進まない本です。
これからのリーダーの姿
これからのコミュニティリーダーは「決まり切った正解」を届けるだけの人ではない、だから「試行錯誤して、失敗している姿も見せるのが必要だ」と私も常々発信してきた。このことを、こうも体現して、そのまま生ききっている人を私は知らない。
9年の真剣な試行錯誤のプロセスを、とても丁寧に紹介してくださっていて、この本を読まずに、私がこれから自分で掴もうと思ったら何年かかるかわかりません。
これは私の理解している田原さんの活動と、そこから私が勝手に受け取ったメッセージなのですが、
「リーダーというのは誰かひとりがいればいいというものではない」
この記事を読んでいるあなたも含めて、全ての人が自分のリーダーシップをとっていくもの。そして、そのリーダーシップを取ったからといって、誰に褒められる訳でもなく、おかねが儲かる訳ではない。むしろ「あなたそういう事を言っていたでしょう」と発言や取った立場の責任を求められるかもしれない。
それでも、自分で自分の道を決めた見返りは、自分の生き方に納得している自尊心とか、充実感として目の輝きが違っていたりと、結局は自分に返ってくるものなのではないか。
そんなことを読みながら思いました。
とにかくこの本を読むと背筋が伸びる。
コミュニティに関わっていたり、これからもコミュニティをなんらかやってみたいと思う人は、ぜひ読んで欲しい1冊。
そして、田原さんが読書会を主宰したり、読者が読書会を主宰しているグループがあるので、本を買ったらぜひ参加して欲しい。
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