8 カウチサーフィンホストとして快適なホスト生活を送る為には?

カウチサーフィンホストにもだいぶん慣れてきた頃私達は相手のリクエストやプロフィールをよく読み選ぶようになっていた。そして私達もプロフィールには厳しい事を沢山書いた。

それまでホストの始めはホイホイと食事やお酒を準備したり朝ごはんも出していた。毎日リネンやタオルも洗濯していた。自分たちが美味しいと思うお酒や食べ物をお出ししても「腹いっぱいになれば良い。」みたいな人達も居てそういう事をするのがつまらなくなっていってお金の無駄だと感じるようになってきた。体臭のきつい人や匂いのある人のリネンは熱湯で滝モードで洗うので水道代や電気代そして柔軟剤もどんどん消費していった。ホテルではないので滅菌は出来ないけど可能な限りきれいにしたかった。

こちらは何かスモールギフトの様なものをあげてもカウチサーフィンゲストの多くは手ぶらで来るし、何か食べるものや飲みものを買ってくる訳でもない。場合によっては相手からの「出してもらえるのかな?」こちらは「出さないとならないのかな?」みたいな無言の勝負のようなものが始まり、出せば「何日食ってなかったんだ?」のような食欲の人も居たし、出さなければコンビニで小さなおにぎり一つだけ買って部屋で食べている人も居た。なので、食事は出しても出さなくてもストレスに変わっていった。

そのうちカウチサーファー用に業務用スーパーに買い出しに行くようになった。ビールも発泡酒にしてワインも箱ワインに変えた。手作りの手間もコストもかかる料理はやめて業スーの冷食にした。とてもとてもつまらなくなってきた。

(しつこいようだけどカウチサーフィンホストを探すときにリファレンス見て食事出してくれる人にする。って書いていた人、本当に恐い。本来なら無料のお部屋の代わりにあなたが日本食をふるまうとかした方が良いと思うけど?ケチな人は将来本当に本当に信用や友人等失うもの増えるよ~。)

でも稀に、チェックアウトの時に「Komoはカウチサーファーによくしてあげすぎだよ。疲れちゃうよ。でも、楽しい気持ちもわかるからこれは次のサーファーと楽しんでね。」とアサヒスーパードライをひと箱とおつまみのセットを置いて行ってくれた人も居た。白ワイン2本買ってきてくれて一本はご夫婦で楽しんで一本は次のゲストと飲んでね。と気づかいしてくれた人も居た。国に帰国してもポストカードやギフトを送ってくれた人も居た。とても嬉しかった。

食事代や消耗品費の問題だけではなくやはり「朝起きてくれない。」事がとても苦痛になってきた。結局は合いカギを渡して出勤してしまう方が楽になってきてしまった。貴重品の管理はしたところで火事にでもなったら冗談ではなくなってしまう。会社から疲れた身体で帰宅してカウチサーファーが出かけず部屋でゲームやネットをしている姿を見るともやもやした事もある。

そしてホストを続けているとゲストを通して地方や東京にホストをしている仲間が増えて来てお互い「今日チェックアウトのゲストが次行くところ無いんだけどそちらは空いている?」の様な慈善事業まで始まってしまった。でもやはり一緒にホストだけで飲んだりするとみんな「お金の持ち出した多い。。。ごみ捨てが大変、ゲストが図々しい。」等の悩みを吐露するようになってきた。皆もやもやしながらホストをして、でも楽しい人もたまに来る。楽しい時間も続けてなければ持てない。という事で何となく続けていた。2011年辺りなのでまだまだ物価も安かったし自分たちも若かったからなんとなくそんな感じだった。

ニューヨークからのゲスト。ブルックリンのパーカーをお土産にくれて毎日はちみつや美味しそうな飲み物など毎日お土産くれた人。日本にとある事情があってやってきて、私まですごい経験をしてしまった。(壮絶なお話し。本当にしたくてたまらないけど個人情報を尊重。)

このホスト仲間の一人が「今トルコからサーファーが来ているんだけど一緒に遊びに行っても良い?」と言われて我が家でディナーパーティをした。とてもリッチなご夫婦で良い人達だった。私達はおうちに泊まってもらったわけでもないのに夫がトルコに旅行に行った時におうちに泊めてくれて、お仕事で不在だったのにカギを渡して部屋を使うように言ってくれた。やはりこういう交流やコネクションがカウチサーフィンの醍醐味だと思う。

そのうちホスト仲間の誰かが言い出した。

「Airbnbって知ってる?カウチサーフィンと殆ど同じなんだけど、有料でお金貰えるんだって!」

え?家に人を泊めるのにお金貰えるの?そもそもお金払って人の家に泊まりたいの?ホテルが良いんじゃないの?色々と考えて夫とは「有料のホストはしない。」と決めたのだけどやはり物は試し。やってみようという事になりAirbnbのプロフィールを作成した。

カウチサーフィンとどう違うんだろう。。。

写真が酷すぎることになってます。やりかたわかんない。今でも付き合いのある大好きなオーストラリアのご夫婦。泊ってくれて私達もお世話になった!楽しかった思い出。