DMM2023募集こもこもセレクト3選


モルガナイトの22
父サートゥルナーリア 母父アグネスデジタル 3月26日
武幸四郎厩舎 一口2.9万円


父サートゥルナーリアは言わずもがな名牝シーザリオの仔で、兄にはエピファネイアとリオンディーズという種牡馬としても大活躍している名門一族。
今年がそのファーストクロップの年で、個人的にはかなり活躍を期待している馬。
マイルからクラシックまでの王道距離での活躍を期待したい馬で、シンプルに良血繁殖の良さを引き出すタイプの種牡馬と予想している。
高い瞬発力が期待できるし、気性もこの一族の割には安定している方だったのでそこはセールスポイントだろう。
サンデーサイレンスとのクロスは別にあっても無くてもどちらでも良さそうだが、
日本の良血繁殖≒サンデー持ちになると思うので、このクロスを持っている馬から代表馬は誕生してくるだろう。

母モルガナイトは名牝キャサリンパーの一族で、本馬の上にはブラックスピネルという重賞馬の他にもオープン馬が2頭存在している。
近親にはクリソライト・クリソベリル・マリアライト兄妹やダンビュライトなどもおり、日本を代表する名牝系となってきている。
この一族は粘り強さとスタミナが武器であり、芝・ダートともに中距離で活躍する馬が多い。
これはキャサリンパーがリヴァーマンとリボーを持っている事が要因と考えており、この血を刺激することで良い結果が生まれていそう。

本馬の場合は、母父のアグネスデジタルがスピード源になっていると考えらるので、そこにスピードがある程度ありそうなサートゥルナーリアは非常にバランスが取れていそうな配合。
歩様を見た感じは、歩き方も非常によく滑らかで柔らかい歩きをしている。
これはサートゥルナーリアの特徴を引き継いでいて、牝馬らしいキレがある感じがする。
距離はマイルから2000mが守備範囲と考えられるし、厩舎も個人的に申し分無い。
上手く先行して最後は少しキレのある脚を使って粘り切るような競馬が得意そう。
特に阪神のマイルは合いそうで是非とも桜花賞を狙ってほしい逸材だ。



レディアンジェラの22
父レイデオロ 母父ダークエンジェル 2月8日
国枝栄厩舎 一口2.6万円

父レイデオロはサンデーサイレンスの血を持たないダービー馬。
しかし、牝系はディープインパクトと同じであるので良血馬ということに変わりはない。
馬体や血統から厩舎が藤沢厩舎でなかったらダートでも活躍できていた可能性もある馬だった。
そんなレイデオロだが、父としてはオールマイティー型だと筆者は思っており、芝の王道路線から短距離もダート馬も輩出するまさにキングカメハメハ系らしい種牡馬になると予想している。
相性の良い血統はスピードを加えるような血統で、どの路線を狙うかで配合は変わっていきそう。

母レディアンジェラはもちろんノーザンテーストの母ではない(笑)
アイルランド生まれで、未出走だった。
しかし、その半姉Marshaは英ナンソープS、仏アベイドロンシャン賞と芝1000mのGIを2勝したトップスプリンター。牝系のスピードは文句なし。
そこに母父のダークエンジェルも欧州のトップスプリント種牡馬。
日本でもマッドクールを輩出している、世界的なスプリント種牡馬を配合しているので、この母も無事なら短距離をメインに活躍していた可能性が高い。

この2頭の配合から生まれた本馬だが、非情に胴が詰まっててスプリンターらしい体型。
レイデオロのパワー血統がそのまま良い感じに母の良さを受け継いでいる感じだ。
ラストタイクーンのクロスも持っていることにより、よりスプリント適性が強化さていそう。
適距離は1400mまでと見るがパワフルな動きをしており早熟性も期待できるので、早い時期からデビューして2歳の短距離重賞を狙えるような素材だと感じる。上手くいけば函館2歳ステークスに駒を進められれば良いだろう。
国枝厩舎で鍛えてもらえるというのもセールスポイントだ。
ただ本音を言うならば、個人的にロードカナロアやダノンスマッシュなどの本質的なスプリンター種牡馬との配合を見てみたい(笑)


ロスヴァイセの22
父サトノダイヤモンド 母父シンボリクリスエス 3月29日
木村哲也厩舎 一口3万円

父はサトノダイヤモンド期待されているよりも、やや低調なスタート。
個人的にその原因は硬さにあると思っていて、自身のキレを産駒に引き継げていないイメージ。
どちらかというとキズナやサトノアラジンに似ている種牡馬である。
なので牝馬で芝の大物が出そうな感じもする。その証拠に阪神JFでシンリョクカが2着という実績がある。
また、欧州系との相性があまり良くなく米国系との血の方が相性が良い。
これもスピードを足したほうが良いからであると考えられる。

母ロスヴァイセは名繁殖になる可能性を秘めている牝馬。
一族にはソングラインやディアドラなど最近でも勢いが特にある、ソニンク牝系の出身だ。
本馬の半兄であるスキルヴィンクは青葉賞を制覇。ダービーで2番人気に推されるような素質馬だったが志半ばでこの世を去ってしまった。
それでも非常にポテンシャルの高い牝系であり、芝・ダート両方で活躍馬を出せるのもこの一族の凄いところ。
ロスヴァイセはこの一族の中でも父にシンボリクリスエスを持っており、これにより馬格の大きい馬を輩出させられる確率が高くなるので、さらに繁殖能力が高いのではないかと感じている。

本馬の場合はこの2頭の配合であるにも関わらず392kgと少し馬格が小さい。
管囲も19.2cmともう少しあって欲しいところである。
それでも歩様やトモの筋肉は非常に魅力的であるし、この一族は成長力が豊富なので今から馬体が大きくなる可能性も十分にある。
また、父も母父も非常に大柄な体格であったし、この牝系の牝馬も平均馬体重は460kg近くあるので、あまり小さな馬は生まれない一族だ。
ここは一か八かで成長に賭けるのも面白い。
芝・ダートの両方で活躍できる下地はあるし、距離もマイルから2400mまでの幅広いレンジを期待できる。


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