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夢、どうや? 第三夜

こんな夢を見た。

公民館の畳敷きの大部屋のようなところに、低い長机がたくさん並べてあり、人がぎっしり座って、弁当を食べている。
よく見ると、皆女子大生のようだ。
彼女らの弁当は安物のコンビニ弁当だったり、手製の弁当だったりしている。
女子大の日帰り研修旅行か何かの、昼食なのだろうか。
それにしても、コストを切り詰めている。
テーブルに座りきれず、畳に弁当を置いて食べている者もいる。
私がそのそばを通り過ぎようとした時、足が1人の子のポットに引っかかって倒してしまい、中のお茶がこぼれてしまった。
「ごめんごめん。すぐお茶作ってくるわ」と私はそのポットを持って給湯室に走って行った。
皆、ざわざわと賑やかに喋ったり、天井からぶら下がっている、旧式のテレビを見たりしている。
テレビは、平日昼間にありがちな、昔のドラマの再放送を映し出していた。
ドラマはちょうどクライマックスシーンのようで、俳優の決めセリフをみんなが一斉に先回りして叫んだりしている。
次にどう言うセリフが飛び出すのか、誰もが覚えているほどヒットしたドラマの名場面なのだ。
このドラマみてた?と、近くで美味しそうな手作り弁当のふりかけご飯を食べているグループに声をかけると、見てましたよぉと、声をそろえて言う。
そうしていると、部屋の入り口の引き戸をガラリとあけ、3人の男子大学生が入ってきた。
彼らは3人とも、レイザーラモンHGのようなコスチュームで、無言で筋肉を誇張したポーズをとる。
女子大生たちは、何が起こったのかわからず呆気に取られて彼らを見つめている。
3人はしばらく様々なポーズを繰り返していたが、ますます静かになって行く中で、いたたまれずポーズをやめてしまい、広間の横にある控室のような六畳間に退散していった。
彼らはあまりのウケの悪さに、凹んでいた風だった。
持っていたスポーツバッグから、彼らのフィギュアを取り出して、テーブルに置き、そそくさと帰り支度をして帰ってしまった。
フィギュアはその3人が合体してそれぞれポーズを取っているもので、高さが30センチくらいもある立派なものだ。
大広間から数人の女子大生が、六畳間に顔をのぞかせ、「いったいあの人たちなんなんですか?気持ち悪い。こんなフィギュアまで置いて帰って。いりませんよねえ」と言った。
そしてまた、彼女たちはお弁当を食べながらぺちゃくちゃとおしゃべりをはじめ、広間は元の賑やかさを取り戻した。

「はーいカット!オッケーです!お疲れ様でしたー」
と女性の声がし、カメラを担いだ男性や何人かのスタッフが出てきた。
これは映画の撮影で、広間の女子大生たちは、エキストラなのだった。
わたしも撮影スタッフの1人で、弁当を片付け立ち去ってゆく女子大生たち一人一人に「お疲れ様でした」と声をかけた。


わたしは以前よくエキストラをしていましたが、この夢の中では、なんとスタッフの1人でした。
年は20代で、女子大生のお姉さん的な感覚で話しかけていました。
年代的には1990年代のような?
女子大生達もそのようなファッションでしたが、ワンレンボディコンイケイケな子は少なくどちらかと言うと野暮ったいイメージの服装の子が多いようでした。
映画の撮影なので、本当は現代で、90年代設定なのかもしれません。
テレビに映されたドラマの決め台詞は忘れてしまいましたが「僕はしにましぇーん」や「カーーンチ」と言うような、有名なセリフを女子大生が声を揃えて叫んでいました。

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