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詩(2021/09/02)

 厳しく剪定され、並べられた事物が、離れて見ると後期印象派の点描画のような明るさの中で浮かび上がる。近づくとそれらは微細に振動しているようにも、入子状になっているようにも見える。磨き上げられた金属に似た、美しい朝の楽譜のようだ。緻密に計算され、整頓された、地図のようでもあるそれは、細部まで明らかでありながら、何かを隠しているようでもある。最後の一行に向かって、入念に削ぎ落された、簡潔で短い文章があり、そこではあらゆる持続は夾雑物に過ぎない。役目を終えた世界は、冷たい水を湛えて、静止している。完全な存在は球形である。

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