見出し画像

腸ってなーに!?

2019年7月号


皆さまこんにちは!保護者の方やスタッフの相談の中で、「免疫力をあげるにはどうすればいいですか?」「腸内環境をよくする生活習慣について知りたい!」というご質問、ご意見を頂くことが増えてきました!そのため、今後腸内環境や免疫力をテーマに、いくつか記事を分けてUPしていくことにしました(^^)こどもの王国に関わるみんなに役立つ豆知識をお伝えしていこうと思います!

「腸内フローラ」や「腸内環境」といったワードはさまざまな健康メディアや雑誌などでも取り上げられてい ますね!今や世間は腸活ブーム!腸と健康に密接な関わりがあることは様々な研究データからわかってきていて、「ヨーグルトや発酵食品が腸内環境を整える」「腸もみ、マッサージがいい!」など沢山の健康情報が飛び交 っています。なぜこんなに「腸」が注目されてきているのか、ご存知でしょうか?腸内環境と健康には、とって も深い関わりがあります(/・ω・)/


腸は、消化管の一部になりますが、今回は消化管のはたらきや、腸の仕組みなどの「基礎知識」をお伝えしてい きます。

画像1

★消化管の働きと食べ物の通過時間★

「食べ物が通る道である消化管」のそれぞれのはたらきと、食べ物が通過する時間、食べ物が口から入ってから 出ていくまでの流れは以下の通りです。

<口:10 秒~20 秒>歯で、食べ物を小さくかみ砕いて、舌で唾液と混ぜ合わせて食道に送る

<食道:1秒~10 秒>食道の壁のぜんどう運動によって小さくなった食べ物を胃に送る

<胃:3~4時間>食べ物と胃液を混ぜ合わせる。胃液にはタンパク質を分解する酵素が含まれていて、体が吸 収しやすいように食べ物をより小さく分解する

<十二指腸> 胆汁と膵液が出てくる場所

------------------------------------
★食べ物は通らないが消化に関わる臓器★
<肝臓> 胆汁(脂質を分解する働きがある)を作り、胆のうに送る

<膵臓> 膵液(タンパク質、脂質を分解する酵素を含む)を作り十二指腸に送る

<胆のう> 胆汁を濃縮し十二指腸に送る
------------------------------------

<小腸:7~9時間> 水分と必要な栄養分を吸収

<大腸:15~30時間 ※体質や食べたものにより変動> 身体に必要な水分が吸収されて、不必要なもの が便として固まる

<肛門>不要なものを体から出す


以上のことから、消化管の中で、腸に食べ物が滞在する時間が一番長いことがわかりますね!!それだけ、栄養の吸収にはとてもたくさんの時間がかかります。また、私たちの体はすべて栄養素(食べたもの)から成り立っているので、腸が機能していないと生きていけません。

私たちは胎児の頃から、へその緒より胎盤を伝って、お母さんの血液中の栄養素をもらって成長していきますよね。 胎児期に一番最初に機能し始めるのは心臓ですが、もらった栄養素をしっかりと吸収していく必要があるため、 形として一番最初にできあがる臓器は腸だと言われているんですよ(^^)/


★腸の位置の分類★
長い長い腸には、位置や働きによって呼び方が違います。写真をご覧ください(^^)/
それぞれに違った働きが沢山備わっていますが今回は割愛します!


★腸の長さと面積★
一般的に、大人の小腸の長さは約6m。表面積は約 200 平方メートル。これはテニスコート約1面分に相当す ると言われています。また、大腸の長さは約 1.5mで表面積は約 100 平方メートル。テニスコートの約半面相当 とも言われています!

また、小腸の壁には高さ 1mm の沢山の突起物(=腸柔毛)でおおわれており、その表面にもさらに突起物(=微絨毛) が生えていて、絨毯のように腸全体に張り巡らされています。

画像2


表面積を広くすることで栄養素を効率よく、無駄 なく吸収し、不要なものは排泄する仕組みになっています。腸は沢山の過程を経て私たちの身体に必要な栄養素 を届けるために頑張ってくれているのです(^^)/!


長くなってしまいましたが基本的な腸のはたらきのおはなしでした♪
次回は、子どもの消化機能についてお話していこうと思います(*^_^*)