怪我の手当て
2020年2月号
お久しぶりです!!王国の皆さんと出会ってもうすぐ1年。子どもたちも、日々できることが増えて、毎日元気に王国ライフを楽しんでいる様子がハグノートからも伝わってきますね(^^)/
成長が楽しい時期ではありますが、活動範囲が広がることで、転んで擦りむいたり、ぶつけたりと、怪我をすることも多くなって、ヒヤヒヤする場面も多くなってきたのではないでしょうか(;^ω^)
今回のテーマは、よく起こりうる怪我に対する手当について。簡単にまとめてみましたので、参考にしていただければと思います!
<すり傷・切り傷>
傷口についた雑菌や汚れで化のうしやすいため、まずは、水道水で洗い流します。出血がひどい場合は、患部を心臓より高い位置に持ち上げると出血が早く止まりやすいです。血が止まったら、ワセリンなどで保湿するか、必要に応じて乾燥させないタイプのバンソウコウを貼り、傷口を保護して様子を見ます。
※一昔前までは「かさぶたにして治す」というのが常識でしたが、今は傷に生じるジュクジュクした体液を乾かさずにキープすることで自然治癒を促す「湿潤療法」が推奨されており、治りも早いです。
また、基本的に傷口の消毒は不要です。消毒液には菌を殺す効果と同時に、健康な皮膚細胞も攻撃してしまい、治りが遅くなる可能性もあります。新陳代謝も活発で基本的には子どもの怪我は治りも早いため、子どもの自然治癒力に任せることが一番(^^)/
<刺し傷>
とげや木片・古くぎ・鉛筆の芯・ガラスなど危険物のない安全な場所で遊べることが第一ですが、自然の中で遊んでいると、どうしても、とがったものが刺し傷の原因になる可能性もあるため注意が必要です。
浅い刺し傷の場合、ピンセットなどで刺さったものを抜き、流水で表面を洗い流します。その後、患部にガーゼを当てて止血します。
深い刺し傷の場合は、刺さったものを自分で抜こうとすると血管や神経を傷つける恐れがあるため、自分で抜かずに直ちに病院へ!!
<打撲>
軽度の打撲であれば氷嚢などで5~10分程度クーリングし様子をみますが、打撲が広範囲にわたっていたり腫れがひどい場合は、内出血や骨折を起こしている場合もあるため、早めに受診してください。
※強くおなかを打ったときは、内臓破裂などの深刻な状態に陥っているケースもあり、頭を打った場合は、脳へのダメージも考えられます。
意識障害がある、ぐったりしている、腹痛や息苦しさ、嘔気、けいれんなどの症状が見られたら、すぐに病院へ。内臓の破裂や脳挫傷は時間が経ってから現れることもあるため、ケガをしてから2~3日間は様子を細かく観察してください。
また、明らかに骨の形がおかしい、どんどん腫れて色が変わってきたなど、骨折が疑われるときはすみやかに外科・整形外科外来を受診してください。
<やけど>
まずはできるだけ早く患部から熱を取り除くため、清潔な水道水を流し続けて、患部の周囲を15分以上冷やします。
熱傷が皮膚の表面だけの場合は、赤くなって痛みも生じますが、適切な応急処置をすれば痕も残らず、自然治癒が見込めますが、熱傷が真皮に及ぶと赤くなって水ぶくれができます。基本的に、水ぶくれは自然に吸収され、しぼんでいきますが、破れてしまった場合、傷口からばい菌が入りやすいため、絆創膏などでしっかりと覆い、清潔に保ちましょう。
顔にやけどを負った場合は、シャワーの水をかけるか、洗面器に水を張って顔をつけるか、水を浸したタオルで顔をくるむかして、患部を冷やしてください。
※やけどの範囲が体の10%以上におよぶと、命に関わる可能性も高いため、大至急、医療機関へ!!
ケガの程度は軽くても少しでも不安があれば、受診していただき、医師の指示に従うようにしてくださいね!
PS 現在小児科クリニックにて働いていますが、メディアの報道などから、コロナウイルス感染を心配して受診される方も多い印象です。マスクも品薄になるほどですが、基本的には免疫力を高めておくことが一番大切な予防策。免疫の働きを活性化させるビタミン類をしっかりと摂取する、喉や鼻の粘膜が乾燥しないようにこまめな水分摂取を意識する、など、過度に怖がることなく、できる対策をしていただければと思います!
3月どこかで行く予定ですので、成長した子どもたちに会えることを楽しみにしています♡♡♡