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2019年6月号

少し遅くなってしまいましたが、6月4日は虫歯の日でしたね!今回は、子どもの虫歯予防をテーマにお話ししていきます(^^)/


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 歯磨きは、子どもにとって大切な生活習慣の一つです!睡眠、運動、食事の生活リズムを身につけるのと同じように、規則正しい歯みがきの習慣をつけることが大切になります。今回は、年齢に合わせた歯磨きの考え方をお伝えしようと思います(^^)/

まず、年齢別にみた歯みがきの考え方です。

<乳児期 0か月~6か月>ー歯磨きの準備期ー
生まれてから半年くらいは、哺乳が基本の時期で、歯は生えていません。赤ちゃんは、はじめのうち乳首以外のものを舌で押しだしてしまいますが、生まれて3か月ほどすると、指しゃぶりや、衣類・おもちゃなどをなめる・しゃぶる行為のように様々なものを口に入れて感覚を楽しむようになります。この頃から赤ちゃんは自ら歯みがきを受け入れる準備をしているとも言われています。この時期は、歯みがきの準備の意味でも、口のまわりや口の中を触られるのに慣れておくことが大切です。最初は手足と顔や口のまわりを愛情をもって触ってあげ、慣れていくことで、ガーゼみがきや歯ブラシの導入がスムーズになります。

<乳児期~幼児期 6か月~5歳まで>-歯みがきの導入から自立へ-
 歯が生え始めたら歯みがきを始めますが、いきなり歯ブラシを使うと「歯みがき嫌い」になることが多いので、歯の生え方をみながらガーゼみがきなどから始め、徐々に歯ブラシに慣れさせるようにします。この時期は、基本的には親がみがくことになりますが、徐々に歯みがきの自立にむけて準備にとりかかります。歯みがきの自立は学童期になるまでにできればよいとされています!

★前歯が生えてくる時期
 通常最初に生えてくる乳歯は下の前歯のことが多いですが、下の前歯は唾液による自浄性が高く、むし歯になりにくいところなので、歯が生えたからと、すぐ歯ブラシでしっかりみがく必要はありません。親が座ってそこに子どもを寝かせて、話しかけたり、顔や口のまわりを優しくさわり、リラックスした気分になってから、ガーゼや綿棒で歯を拭ってあげる程度で十分と言えます(^^)/ 

※ちなみにこどもの王国では、歯磨きによる危険性(顎にささるなど)や、こどもの持つ本来の力を最大限に!という考えのもと、お家でしっかりと歯磨きをしていただくことをおすすめしています。


★乳歯が生えそろってくる時期
 毎食後とおやつの後の歯みがきが理想的ではありますが、忙しい生活の中ではなかなか難しいですよね。そもそも、子どもの頃は、唾液による抗菌作用(菌をやっつける)や、自浄作用(汚れを洗い流す)が強いといわれているため、子どもの場合は、必ずしも毎食後歯磨きをする必要はありません。むし歯に最もかかり易い睡眠時に歯がきれいな状態が保つためにも、一番ゆっくりした時間が持てる時間(夕食から就寝までの間、特に就寝前など)に丁寧に歯みがきをして頂ければと思います!!

<子どもの歯みがき習慣>
 虫歯予防のための歯磨きは、子どもの頃から身に着ける必要のある大切な生活習慣です。子どもの頃の生活習慣は、大人になってからの健康習慣につながっていきますね。子どもは1歳前から大人の真似をしてスプーンなどを自分の口に入れたり、親の口に入れたりするのが好きになります。そのため、この時期から親が歯ブラシを使うのを見せて、その真似をしていくことで、自然に歯磨きの習慣が身につくようになります!ただし、歯ブラシを口に入れたまま転ぶと、歯ブラシが上顎や頬に突き刺さるなど重大な事故につながります。椅子に座らせたり、親が抱えた状態で、安全な状態で歯ブラシ遊びをさせるようにしたいですね(^^)/

子どもにとっては、楽しくて気持ちのよいことが習慣として身につくので、「楽しくて気持ちのよい体験をさせよう」「少しずつ習慣が身につけばいい」という気持ちで少しずつ、習慣化できるように進めていきましょう(*^^*)

※ちなみに、歯磨きの体勢が怖くて嫌がってしまうような子どもにオススメなお歌があります!
歯磨きを楽しい時間になるように、と、ちょび園長のお友達がつくった歯磨きの歌がこちら↓
ぜひ参考にしてみてくださいね♡

https://www.google.co.jp/amp/s/gyutte.jp/32960/amp


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参考ページ
公益社団法人日本小児歯科学会 子どもの歯磨き