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冬に流行る感染症

2020年1月号

お久しぶりのももちゃんコラムです!お正月が明けましたね!皆さまいかがお過ごしでしょう か(^^)/ハグノートみんなの成長をこっそり見守っています!かわいいエピソードにほっこりですね(#^.^#)

王国内でもちらほら風邪が流行っていると聞きましたが、今回は、冬に特に流行しや すい感染症の特徴と、高熱が出た時の対処法についてお伝えします。


◾️代表的な感染症

<RSウイルス>


Respiratory Syncytial Virus の頭文字を取ったもので、乳幼児期においてはポピュラーな感染症 。1歳までに70%、2歳までには100%の子どもがかかると言われている。2歳を越える と軽い鼻風邪で終わることが多いが、1歳未満の乳幼児に関しては、呼吸困難を起こすことがあり、特に3カ月未満では、チアノーゼや無呼吸を起こし、重症化する可能性もある。息を吐くと きに「ヒューヒュー」「ゼーゼー」と音がする場合や、顔色、唇の色が悪い場合、胸がべこべこと 凹むような呼吸をする場合、呼吸が浅く、呼吸回数が極端に増えている場合は、肺炎や気管支炎 なども合併している可能性があるため、早めに医療機関を受診を。


<アデノウイルス感染症> 


50種類程度の種類があり、種類により引き起こす症状が異なる。感染すると、肺炎、上気道炎、 咽頭炎、咽頭結膜炎(プール熱)、流行性結膜炎、腸炎など、さまざまな病気を引き起こす。中でも、よく耳にするのプール熱は、発熱、 のどの炎症、目やに、目の充血が主症状で、3~5日程度症状が持続。

<溶連菌> 


主にのどや扁桃腺に炎症を起こし、発熱、のどの痛み、体の発疹などを引き起こす。抗生剤の内 服で治療。溶連菌に感染した後、腎臓に影響が出て「糸球体腎炎」を引き起こす可能性があり、 おしっこの量が減る、濃くなる、顔や手足が浮腫むといた症状が出る場合がある。

<マイコプラズマ> 


細菌の一つで、風邪、肺炎、気管支炎を引き起こす。5~12歳が好発年齢で肺炎を起こしやす いが、何度でも感染する可能性がある。痰のでない乾いた咳が特徴で、肺炎の場合は抗生剤の治 療を行う。基本的に自然治癒する感染症。

<ウイルス性胃腸炎> 


お腹の風邪と言われ、ロタウイルス、アデノウイルス、ノロウイルスなど、ウイルスによる感染症。特効薬はなし。頻回な下痢、嘔吐、泣 いても涙が出ない、皮膚にハリがない、不機嫌、ぼんやりして眠りがちである場合は脱水症状が 強い場合があるため早めの受診を。看病をする家族もかかりやすいため、こまめな手洗いや換気 がポイント。


◾️感染症にかかった時の治療

溶連菌や、マイコプラズマなど、特定の治療薬がある場合もありますが、ウイルス性の感染症に は特効薬はなく、症状に合わせて対症療法を行うのが基本です。

呼吸器症状がある場合は、去痰薬、解熱剤、理学療法(痰を出しやすい体位にしたり、吸入をす るなど)を行い、胃腸炎症状の場合は脱水予防が基本となります。

よく処方されるものは、症状を和らげるためのお薬なので、飲んだからといって風が治るわけではありません。「体力の回復を 助けてあげる薬」という認識が一番だと思います。


※よく処方されるお薬の役割 


●アスべリン→咳を和らげる
●ムコダイン(カルボシステイン)、ムコソルバン(アンブロキソール)→痰を出やすくする
●トランサミン→炎症を抑える
●ビオフェルミン、ミヤBM→腸内細菌のバランスを整える
●コカール、カロナール(アセトアミノフェン)→熱や痛みを和らげる


◾️急に高熱が出た時のポイント 


まず、1意識ははっきりしているか、2けいれんはしていないか、3顔色は悪くないか、この3 点を確認してください。

意識がはっきりしていたり、周りにも興味を示して顔色も普段通り、と いった状態であれば、ひとまずゆっくり休ませてあげることが大切です。

発熱は身体の正常な免疫反応であるため、無理に解熱剤で下げると、かえって長引いてしまうこともあります。

しかし、熱の辛さでお水もお食事も取れない場合は、逆に少し解熱剤を使った方が、早く回復することもあるので、心配であれば受診してお薬を使うことをオススメします!

一方、呼びかけに対しての反 応が悪い、顔色が悪く唇の色が青い、けいれんなどの症状がある場合は、熱による体や脳へのダ メージが大きいことも考えられるため、すぐ医療機関への受診をオススメします。


異年齢での関わりを大切にしている王国だからこそ、年齢に関わらずみんなで一緒に過ごす時間 も多いと思います。新しいお友達も増えて、王国キッズもさらに楽しい毎日を過ごしていると思 いますが、集団生活になるため、感染症には注意し、みんなで元気に冬を乗り切りましょう!!(*^_^*)