「若い人材が欲しい」と「新卒採用したい」は全然違う
若い人材を集めたい。という事業者さんが陥っている共通傾向があります。
それは若い人材=新卒採用という思い込みです。
若い人が欲しいのと、
新卒採用したい。というのは全然意味が違います。
新卒採用というのは、毎年50名とかを同時に4月に雇用して、まとめて一律の研修をして、年功序列で給与を上げていく会社にとって効率がいい仕組みのことです。
言わば、新卒採用と年功序列と終身雇用はセットであると言えます。
常に2~3名不足している。
年齢なんか問わず、戦力になってくれるなら誰でも欲しい。
一度に50名なんか入ったらOJTで教育できないから無理。
みたいな会社が新卒採用”だけ”取り入れても無理があります。
レンアイに喩えると、
結婚願望がない状態、合コンに行くくらいの気持ちで某宗教団体の合同結婚式に参加しているようなもんです。
めちゃくちゃ場違いなんです。
ではなぜ、若い人が欲しいだけの会社が、新卒採用に手を出してしまうのか?
それは中途採用=60歳くらいのおじさん。
というイメージが根強くあるからだと思っています。
なんでやねん。
23歳の中途もいるわ!
25歳もいれば、19歳だっているわい!!!
一方で、新卒採用はリクルートスーツ来た学生さんが合説会場にうじゃうじゃいるイメージがあるから
「若い人がたくさんいる。」
という錯覚をしてしまうのでしょう。
沖縄県で毎年4大の大学を卒業する人は4500人。
このうち公務員試験受けたり、進学したりする人もいます。
自分で就職先を決める子もいるし、県外でしか就職する気がない子もいるでしょう。逆はあまり聞いたことないけど。
すると…多く見積っても3800人いるかいないか。
一方で、”毎月”ハローワークに行っている人は約3万人です。
さらにハローワークに行っていない求職者を併せれば少なくとも6万人。
UIターンを含めれば10万人はいることでしょう。
新卒か中途かって、数字だけで比べても一目瞭然なのに、なぜか多くの企業が新卒採用をやりたがります。
さらに
「今の若い子は、給与や休みやブランド志向で困るわ!」
とか文句言っているそこのあなた。
新卒採用戦線に、出ている子はそりゃ、親に学費払ってもらって
「せっかくなら有名な安定した会社に入りなさいよ。」
という圧を受けている子らなわけですから、そういう価値観の人を集めた場所に行きゃ、そらそういう感じでしょう。
でもね。
同じ”若い子”の中には
「自分の力が試せる中小企業があるなら、入りたい」
と思っている子だっています。
でもその子たちは、ゴーセツに行かないでしょうね。
だって、そういう会社はゴーセツに行っても出会えない。と思ってますからね。
母数も少ない。ターゲット層としてもミスマッチなのに、わざわざお金とリソースをかけて、ムリヤリ新卒採用をやって撃沈している”新卒採用妄信組”が確実に存在している謎。
若い人が欲しいなら、若い人が来るような採用の仕組みをつくればいいのです。
新卒か?中途か?なんて二者択一の選択肢ではありません。
新卒採用は、採用戦略の一部。採用手法の1つでしかありませんことよ。
#10月3日に新卒採用じゃない合説やります
#グッジョブセンターで定番になってます