勉強法がわかった

この歳にして。

とっくに社会人になっているが、私はつい最近まで「勉強のしかた」が分からなかった。

テキストを読む、マーカーを引く、問題集を解く、まとめノートを作る…

いろいろなやり方があるが、私の場合、そのどれに対しても、どうやって進めていけばいいのか見当を付けることが出来ないまま社会人になってしまった。

高校大学と進みはしたが、受験勉強でつまづいたままなんとか入学、学生生活の中での勉強は本当に大変な思いをした。

それから月日が経ち、資格の勉強をする機会がきた。

勉強のしかたはどうすれば…と、うんうん唸っていたが、まずはテキストの第1章から入るのではなく、問題集から入ってみた。

当然何も分からず撃沈する。

しかし、見えてきたものもある。よく使われる語句、言い回しなど。これはよく出てくるなというテーマもあった。

赤ペンで、

『〇〇とは何か調べる!△△の調査概要を調べる!大事な法律の年表を作る!』

等、「なんだか分からないがいっぱい出てくるもの達」を章ごとに書き残していった。

その後、読んだテキストが衝撃的だった。

何を言っているのかが分かる。

あのとき赤ペンで、「何一つ、分からない…」と思ってメモ書きしたことの答えが、当たり前だが、全部載っている。答えを見つけた高揚感と、理解が一つに繋がっていった。

あとは、A4無地ルーズリーフに助けられた。

一体なにがというと、今回から無地でノートを作ってみようと試みたら、これが効果抜群だった。

今までは、あの「罫線」に視線を奪われ、内容がほとんど入ってこなかったことに気付いたのだった。それが無地には当然ない。すべてがまっさらだ。あの線に囚われることもない。

そして、なんといっても自由度の高さ!どこに何を書いても「罫線」に邪魔されず、好きな間隔で好きに図を入れられる。最高だ。

その成果もあり、試験は合格率60%で94/100点で合格することができた。

この歳になってから、勉強法を確立して結果を出すことができた。合格証を手に取ったとき、じんわりと嬉しさが滲んだ。

今は、次の級へ向けてまた勉強を始めている。

上の級なので内容が難しくなってきたが、まったく苦にならない。自分でもうまくやれる方法があるんだ、ということが分かっているので、自信を持って前に進める。

この体験を胸に携えながら、今日も未知の文章を追っていく。

『勉強法がわかった』

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