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地震に強い住まいの条件とは…

どこに住むのか…地震時の安全性は…
神奈川の方でマンションを購入しようかと考えているとのことでお電話でご相談を受けました。候補は新築のマンションと築20年ほどのマンション。

いずれも新耐震基準を満たしていると思うがやはり新しい方が安全なのでしょうか…とご相談頂きました。私の回答は地盤やハザードマップにも目を向けて欲しいとお話ししました。

新築マンションは経年劣化がないですから長く住めますし、築20年よりはコンクリート強度も高いと思います。形も長方形で偏心率も低そうです。ただ住所をお聞きすると鵠沼と言う場所。

鵠(くぐい)とは白鳥のことなのです。つまり昔は白鳥が飛来していた沼だったのです。ハザードマップを確認したら洪水と内水のエリアでもありました。周囲より土地が低いのでしょう。地震で耐えるかも知れませんが、大雨で地下の駐車場が水浸しになる可能性はあります。

ハザードマップ AIG損保のサイトより

もう一件は築20年ですが、地盤は問題ない様子。ただ建物がV字型なので偏心は不利ですし、賃貸に出している部屋が多いようで、これは資産価値の低下と美観が悪くなる(共用部分などが汚れる)あるいは将来空き家が多くなるでしょうし、大規模修繕工事がスムーズに進まない可能性もあります。

私ならどちらを選びますかと聞かれたのですが、私の答えは…一戸建てです。

結局焦って探すのではなく腰を据えて探してみますと翌日ご連絡がありました。
皆さんも住所(地名の由来)と役所で出しているハザードマップは必ず確認してくださいね。

耐震性に関する判断軸はいくつかありますが、まず挙げるのは築年数。これは間違いありません。そして次に大事なのは地盤の強さだと思います。地名、周辺の河川などを見ると昔の地形もなんとなく想像できると思います。

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