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茶の湯とは…

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茶室を造らせて頂き日本の伝統文化の素晴らしさを再認識。茶室がもっと沢山造られる住文化を取り戻したい…数寄屋、茶室のことを設計(施工者)視点で発信していきます。
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2024年5月の記事一覧

露地

露地(ろじ)は茶室と同じぐらい大切なものである。茶室はそもそも市中の山居と千利休が表現したように山深い里にある庵(いおり)に見立てられ植栽や苔を愛でながら曲がりくねった道を歩いて茶室の躙口に辿り着く、そのプロセスが日常から脱却し古の時間と空間に包まれるために必要なものとなる。 露地に色は必要ない。花は茶室に入って床の間に飾られたものを目にした時の感動のために残しておく。花のない緑の路地を歩く深山幽谷(しんざんゆうこく)のイメージで作られる。 深山幽谷とは、「深山」は、深い

子ども向けの茶の湯の言葉解説書作成中…

3回目、今年も実施します夏休み子ども茶道教室で毎回一時間目は座学の講習となります。座学でお茶の歴史やお道具について学んでからお点前の練習をしていくのですが、毎年この時期にテキストの修正作業に入ります。 今年は新たにお茶の種類、緑茶もウーロン茶も紅茶もそして抹茶も全てお茶の木から作られるものですが色も香りも味も違います。茶葉を発酵する過程の違いでそれぞれのお茶ができるのですが、それを子ども達にもわかりやすく説明できたらもっとお茶に興味を持ってもらえるかと思い新たに書き下ろして

茶事の懐石料理

茶道というと抹茶をシャカシャカ混ぜてお客様に飲んで頂く…そんなイメージの方が多いでしょうし、私もそれぐらいしか知りませんでした。お茶を飲む前に美味しいお菓子も食べれるしいいよね…でも作法を知らないのでなんとなく敬遠しがちでした 抹茶をお客様へ飲んで頂く…その通りなのですが、なぜ抹茶を振る舞うのか、それが最高のおもてなしだからなのでしょう。抹茶は中国から伝来しましたが、当初は薬としてきたものでしたカテキンやビタミンを摂ることで身体の免疫力が高まります。そして抹茶を甘く美味しく

二之丸庭園お茶会へ

昨日は五月晴れというのでしょうか雲ひとつないお天気でした。 子ども茶道教室の皆さんと一緒に二之丸庭園でのお茶会へ参加してきました。大寄せのお茶会ですが、うちの娘のように慣れた子も入れば、初めて参加のお友達もいてこちらも新鮮な気持ちになれました。 10時に多聞櫓で待ち合わせて聚楽亭へ。お席は二席目に入れました。 お菓子は母の日にちなんでカーネィションでした。趣向があっていいですね。 お正客と一緒にお道具の拝見… お席が終わり子ども達で記念撮影。 先生にもでてきて頂いて

裏千家月次釜へ行ってきました。

日曜日、東雲高校で茶道を教えられている福田先生にご案内頂き生活文化センターで開催された裏千家さんの月次釜に娘と二人で行ってきました。 裏千家さんのお茶会は何度も伺ってますが、来られる方が多いですね。この日も15席までされるようでお点前さんや亭主も大変ですが、水屋仕事、裏方の方達は大変だろうと…お茶会もお点前さんとお運びしか経験はありませんが、裏方の大変さも理解できますのでよりお茶会で色々感じることができるような気がします。 茶杓の銘が牛若丸とあり、拝見するのが楽しみになり

吉田藩伊達家菩提樹の大乗寺さんへお茶をいただきに…

宇和島市吉田町にある大乗寺さんへ。四国唯一の臨済宗のお寺だそうで、吉田藩伊達家の菩提樹でもあります。表千家の澤井先生が月2回教えにいかれているそうで、社中の方の御自宅の畳がスタイロ畳でお稽古で直ぐに足が痛くなるとのことで見せていただきに行きました。お稽古の終わり頃に来てお茶を飲んだらいいよと言って頂いたのでお言葉に甘えました。 大乗寺は3年ぐらい前、秋のお茶会に佐藤先生にお誘い頂いて行きましたが紅葉の紅葉も良かったですが、新緑のこの時期も素晴らしかったです。 中潜りを通り