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茶の湯とは…

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茶室を造らせて頂き日本の伝統文化の素晴らしさを再認識。茶室がもっと沢山造られる住文化を取り戻したい…数寄屋、茶室のことを設計(施工者)視点で発信していきます。
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2023年7月の記事一覧

日本と書いてやまとと読む

日本が日本と名乗るのは8世紀前後だったとされる。 神話期には葦が水辺に生い茂る豊かな国として、葦原中国(あしはらのなかつくに)と書かれていました。秋津島、大日本豊秋津島(おおやまととよつあきつしま)と言われた。 やがて日本のことは倭と呼ばれるようになりました。倭の国から始まった日本の歴史ですが、様々な呼び名を経てやがて日本という名に統一されてきました。倭の国の倭という言葉は、委ね従うとか従順とかいう意味となり、古代中国があてがった名前とも、日本人が自分達を「わ」と読んでた

日本人の種類、日本文化とは…

松岡正剛氏の「日本文化の革新」という本を読みました。大変興味深い内容でしたので少しご紹介。(私の考えも書いていますので本の内容からは少し逸脱している部分もありますのでご容赦ください) 民俗学者の柳田国男氏は日本人は「山人」と「海人」と「常民(じょうみん)」と「遊民」に分かれていると書いている。 「山人」は狩猟や採取や牧畜などを糧に縄文時代の人々をルーツとし、 「海人」はアマさんなど海や水に関わる人々であり、全国にある塩の道、愛媛も宇和の方から三津浜にかけて塩を運び上方に

日本庭園

飛鳥時代に日本初の庭園が朝鮮半島の百済から来た職人によって作られたとされます。奈良時代には曲線的な池、自然石と松や梅などを使った唐(中国)の影響を受けた庭園ができたとされます。 平安時代に入り寝殿造りの建物に合わせた庭づくりについて「作庭記」に自然の風景の写し取り方がが書かれました。 書院造りが生まれると枯山水や露地などの日本独自の庭園様式が生まれました。 欧米の庭園がシンメトリーで人工的に庭を作ることに価値を見出すのとは反対に、日本は自然の景色をいかに表現するかに苦心