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茶の湯とは…

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茶室を造らせて頂き日本の伝統文化の素晴らしさを再認識。茶室がもっと沢山造られる住文化を取り戻したい…数寄屋、茶室のことを設計(施工者)視点で発信していきます。
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2023年5月の記事一覧

茶の湯住宅のススメトークイベント

昨日は三津の旧濱田医院にある愛媛インテリアコーディネーター協会のインテリアポートにて茶の湯住宅のススメとしてトークイベントをさせていただきました。終了後はお茶を飲んでいただきました。お茶は友久の白、お菓子は西岡製のホタルをお出ししました。 夜は聞きに来て頂いた埼玉の児玉さんと 昨日は三津にMSCベリッシマという豪華客船が来てました。

更待何時 

更待何時(さらいずれのときをかまたん)。禅の教えですが、意味は今やらないでいつやるのか(林先生みたい) 一瞬一瞬を無駄にしないという意味になります。 茶道のお稽古はまさにこれかも知れません。茶道は毎月点前が変わります。炉と風炉では配置が変わりますし、お棚も変わりますし、道具も変わります。何故なのでしょうか。お茶の点前は季節に合わせて色々なものを教えて頂きます。月の終わりになんとか覚えれた…と思っていると翌月にはリセットしていちからとなります。月の途中でも優しい点前もあれば

塵穴

塵穴(ちりあな)とは露地の腰掛待合や茶席の躙口(にじりぐち)の近くに設ける四角形または円形の穴で覗き石(のぞきいし)と呼ばれる自然石を備えます。 一般に外露地には四角形、内露地には丸形の塵穴を配置することが多く、塵穴の意味は客を迎える際に露地を清掃し、落葉や枯枝を入れるための穴だが、実際に落ち葉は入れず枝のついた青葉を入れ、青竹の塵箸(ちりばし)をたてかけておく。 お茶をされていない方から見ると何の穴かはわからないと思いますが、お客様に対しての心配りを演出するひとつである

型を身につけ、本質を知る

お茶を飲む時お茶碗はどっちに回すのですか、お茶を習っているとお話しするとよく聞かれる質問です。茶道には型があり、それを覚えないといけないというのが習う敷居を高くしているのだと思います。お稽古で間違えると怒られる…難しくて覚えられない気がする… 私も初めは型を覚える自身はありませんでした。ですから最初は飲み方だけ覚えたらあとはいいかなって思っていました。正直今でも怪しい部分があるのですが、型を覚えるのは大事ですが、それ以上学べることのほうが大きいのです。 お稽古は楽しいので

なぜ茶の湯住宅をするのか…

相手を敬う心 自分を磨いていく心 お互いを尊敬し信頼する心 人をもてなす際に現れる心の美しさ 私は茶道というもの偶然関わる機会と、素晴らしい先生との出会いを頂き、日本人として生まれてよかったと思える学びを頂きました。これからも学び続けていくのだろうと思っています。茶室の仕事をさせていただいたのも不思議なご縁だと思っていますし、茶室造りで学んだことを多くの方に知って頂きたいと思っています。そこで今年満を持して茶の湯住宅推進機構という法人を立ち上げました。立ち上げてこれか

茶の湯の起こり

お茶は奈良時代遣唐使によってもたらされ、仏教信仰とともに広がった。 平安時代から鎌倉時代にかけ唐物賞玩の茶会が開催されるようになり、庶民にも門前町で一服一銭で振る舞われ広がった。 織田信長は武勲を立てたものに高価な茶器を報奨として与え、茶会を開くことは名誉であった。 闘茶と呼ばれる高価な茶器を自慢しあうような茶会を疑問に感じた千利休は質素な武野紹鴎や村田珠光などの侘び寂びの茶道を目指した。 千利休の孫たちが現在の三千家を開いた。 織田信長、豊臣秀吉に仕えた千利休は元

茶の湯住宅 薄茶点前の動画

先月、炉の最後週のお稽古の後に先生にお点前していただき、それを撮影した動画を先生の娘さんに編集していただきました。 一連の流れを編集して8分ほどにしていただきました。茶の湯住宅の講習で初めに流させて頂こうかと思っています。動画になると実際の臨場感は正直薄くなるのですが、少しでも雰囲気が伝わればと思っています。動画ができて嬉しくて仕方がありません☺️ 現場は今日から月曜日までお休みです。昨日は塗装屋さんが入っていました。