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フリーランスになって、1年ちょっと いろいろ思うこと

 去年の春に建築設計事務所として独立して、1年ちょっとたった。その間に思ったこと、今なんとなくモヤモヤしていることがあるので、心の整理のために、ここに書いていこうと思う。

仕事はちゃんと選ばないといけない

 これは最近、本当にそう思う。
 でも、独立当初は、仕事を選ぶなんて、生意気なこと思っちゃだめだ、来た仕事をありがたく全部受けなくては!と思ってた。
 それに、お客様も見るであろうビジネス用アカウントで、「仕事を選んでいる」なんて書く勇気はない。(こっちのnoteも見てるかもしれないけど)

法規的、倫理的にグレーな物件

 独立したてだと、あるあるなのかもしれないけど、ややこしい物件がよくまわってくる。
 たぶん、いろんなところに断られた結果、あそこなら独立したばかりで仕事少ないだろうから、受けてくれるだろう、という感じで話が来てるのかもしれない。
 そういうのは、法規的、倫理的にグレーなものが多い。法律違反ってわけではないけど、法律に適合してるとも言いがたい。倫理的にも、それって、建物使う人の安全考えたら、どうなんかなー? ていうような物件。
 だいたいは、施主がこれでいいって言ってるからいいんだ、予算がないからしょうがないんだ、という事情だ。
 頼み込まれると、なかなか断りづらい。でもモヤモヤしながら仕事受けるよりは、自分の倫理に反するものは断った方がいい。
 せっかく引き受けてあげたのに、トラブル起きた時に、自分のせいにされたらたまったもんではない。出来ると引き受けて、出来なかった時には迷惑をかけてしまう。
 だからそういうのは、躊躇なく断ろう!

高圧的な人との仕事

 独立したてで、しかも女っていうのは、舐められやすい。特に年配の男性は、高圧的に接してくることが多い。相手の事務所に呼び出されたり、こっちの都合聞かずに、図面メールで送りつけといて、「やっといて」と言ってくる。
 自分が見下されているのがよくわかる。独立したことを良く思っていない同業者もいる。こっちに仕事頼んどきながら、「技術力が不安なんだよね」とまわりに言いふらす人もいる。

 仕事なんだからしょうがないのかもしれない。年長者は立てるべきだし、理不尽なことも引き受けなければいけないのかもしれない。

 でも、やっぱり、
 嫌な人との仕事は、断ってもいい

 心削られてまでしなくていい。
 同世代や若い人は、ちゃんとこちらのことを尊重してくれたり、こっちの事情を考えてくれたりする。
 そういう方と仕事をするのは気持ちがいい。相手に喜んでもらえるよう、頑張ろうと思う。
 そういう方との仕事を増やしていこうと思う。

金額が合わない仕事

 これはもう、言わずもがなで、安すぎる仕事は断ろう。でもね、自分の人工から考えたら安いんだけど、世間の相場はこれで普通っていうのも多い。
 でも、合わないものは合わないんだし、そういう仕事はやればやるほど、赤字になる。

断るのって難しい

 いろいろ書いたけど、いざとなると、やっぱり断るのは難しい。
 一番簡単なのは、現在、仕事がいっぱいで出来ない、と言うこと。
 金額が合わない時は、それもちゃんと伝えないといけないけど、相手が気を悪くしないよう、慎重に言葉を選ぶ必要がある。
 結局、断りきれなくて仕事を受けてしまう時もある。
 冷静に考えれば、自分が仕事断れば、他へその仕事が行くだけで、罪悪感感じる必要は全然ないのだけど。

 なんて、つらつらと書いてみた。
 ここに書いたことは、独立したばかりの去年の自分に伝えたいことでもあるし、
 今後の自分に言い聞かせたいことでもある。

 他に共感してくれる人もいるかな?