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ホスピタリティー

(以下はマニラ時代のエッセイの加筆です)
(イラストは従妹が描いています。今回編集できなくてハミ出てる…誰かヤッテクダサイ)

海外在住時の日本食店ほどありがたいものはないのですが、店員は全て現地の人なのでホスピタリティーまで日本を期待することはできません。
「日本語を話すスタッフがいます」と言われても、そのほとんどは、音声をカタカナ表記したくなるような心のこもっていないあれです。
イラッシャイマセとドモアリガトゴザイマシタは、ほぼ全員が連発します。
店に入った途端
アリガトゴザイマシタ
と別れのあいさつをされることもありますし
帰る背中にイラッシャイマセ!と叫ばれたこともあります。
言葉というのは意味だけで成り立ってはいないのだな、と外国にいると痛感します。
はたきで棚をメンドクサそうにはたきながら
ドオモアリガトゴザイマシタ!
と客をはたき出すマニラスタイル。

別件ですが、別に同性愛じゃなくてもフィリピンの女の人って、オトナ同士で手をつないだりするんです。で、普通に歩いてる。あれ、なんなんでしょうか。正直ああいうことが照れずにできたら気持ちいいだろうなと思う。なんとなくいいことだと思うし。でもそんなだからあんたた

今日もスーパーでそんな二人とすれ違い、シェフみたいなかっこの女性二人が缶詰コーナーで腕を組んでいました。でも同性愛的ではないのです。それは何故か感覚でわかるのです。次に、また偶然レジの前で会うと、二人は今度は肩を組んでいました。片方がでかいので、小さい方が背伸びしていました(何故そこまでするのか)。そして、出口でセキュリティチェックを受けている時(マニラでは商業施設の出入り口で、カバンに割り箸を突っ込んでチラッと見るだけの荷物検査がある)二人は、電車ごっこみたいに前後にぴったりくっついていました。さらに駐車場ではオンブして、きゃっきゃ遊んでいるのです(大人です)。小さい方がでかい方を背負っていました。
その時わかったのですが、駐車場脇のパン屋の店員が、二人と同じシェフの姿をしており、つまり二人は休憩なのか勤務時間なのか知らないけどパン屋だったのです。という、オチのないマニラの店員あれこれ。


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