坊さんかんざし買うを見た

ショートヘアにしてから5年くらいが経つだろうか。
私はヘアスタイルを割と変える人生を送ってきたのであるが、20代半ばから30代後半までだいたい前髪のあるセミロングヘアで過ごしてきた。
たぶんきれいな髪で過ごせるのはもうこの期間が最後だから伸ばしとけ、と思ったからである。
とはいえ、下ろしていることはほとんどなく、バレッタ、クリップ、付属品の付いたヘアゴムなどを使っていた。
難しいアレンジはできないので、ねじって止めるのがほとんど。
そのかわり、ヘアアクセサリーはキラキラと光る華やかなものを使っていた。
2年前、引っ越しを控えて断捨離をしていた時に、たくさんあるヘアアクセサリーを処分するか否か迷った。
いつかまた伸ばすことがあるかもしれないから置いておこうか。
いや、ほんまに伸ばすかあ？
おばあさんのグレイヘアをまとめた姿はきれいだけど、中年のそれは清潔感がだな、ショートなら有りだけど（当時カラーリングをやめてグレイヘアのショートだった）。
と散々悩んだ末、一つだけ残してすべて捨てた。
月型のヘアアクセサリーを前髪が伸びた時などに使う用として残した。
今日、出先で通りかかった雑貨店で素敵なヘアアクセサリーをたくさん見た。
手に取りたいと思ったが、ショートヘアの私には必要のないものである。
まるであれだ、「♪土佐の～高知の～はりまや橋で～坊さんかんざし～買うを見た～♪」だ。
しかし、この坊さんのように誰かのために手に取るのではない。
宝塚の男役がスカートを手にする時ってこんな感じかな。
と、今日も妄想がいろいろ飛んで元気でした。