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日記「日曜日の恐怖」

昨日、明け方までとある作業をしていて、今日は昼過ぎまで寝ていた。

出かける予定はなかったので、目覚めた後も30分ほどベッドから起き上がらず、漫画アプリで更新されたエピソードをダラダラと読んでいた。

そのあたりから、どうにも調子が悪い1日になりそうな予感がしていた。
先週は結構オラオラな気持ちで過ごしていたのだけれど、その反動が来たのか、2日前くらいから僕は弱気になり始めていたのだ。

というか、そのオラオラ期間のせいな気がする。少し前に、ちょっと今年のスケジュールを大幅に見直さなくてはいけなくなるようなことが起こった。 まあ普通に、絶望である。ベンチャー企業にいる人間としても、一作家としても。
でも絶望的な状況が立ち現れたばかりの頃というのは、意外と鍛冶場の馬鹿力というか緊急事態のアドレナリンで、元気に立ち振る舞うことができたりする。
僕もここから状況を打開すべく、今月の頭くらいからは珍しく色々動き回っていた。いつもはあまりやらない人への連絡や相談などをしたり、それでも活力が余ってしまって一人で完全にプライベートな創作をやっていたりした。
何を隠そう。昨日の明け方までやっていた作業というのも、その私的な創作である。朝まで作業して、僕は3本のごく短い作品を仕上げた。なんならそれを完全なる匿名でネットに放つことさえした(見つけることは不可能でしょう)。

そしてそこで、逆境アドレナリンタイムが終わってしまった感覚があった。

目覚めて、漫画アプリを開く前に、明け方放った作品がどれくらいのインプレッションを獲得したかを確認した。箸にも棒にも引っかかっていない。そりゃそうだ。完全に一人きりで、思いつきで作ったものだ。そんなに期待をしていた訳でもない。
でもその貧弱なエンゲージメント値を見たその時、ついに「何やってんだ、僕は?」という気持ちに追いつかれ、肩を叩かれた感じがあった。

何をやってるんだ?僕は。
この1ヶ月ほど。ジタバタジタバタ。

ちょうど1ヶ月ほど前、バッドなニュースの兆しが届いた。
それに対して、どう対処していいかわからず、クリティカルな対応策を打ち出せぬまま僕はなんか謎にデスク環境の改造に走り出し、あれこれ買い替え散財した(でも壁に貼り付けためくり時計やディフューザーランプはおしゃれで気に入っているし、Lofree FLOWのメカニカルキーボードの打ち心地は最高だし、デスクチェアも変えてから腰の負担が減った気がするぜ!)。
答えが出ぬまま逃げるようにタイに飛び、象に乗ったりムエタイを見たりナイトマーケットに行ったりしてきっちりタイを楽しんで、帰ってきたら、バッドなニュースは確定したという知らせが届いた。

考え方を改めなくてはいけないかもしれなかった。
そこからもジタバタジタバタ。
この凹みの分、反動をつけて何か飛び上がることはできないかと、密かにいろんなものを買ったり、専門ではないソフトを久々にいじってみたり、物理的にめちゃくちゃ走ってみたり、やたらめったらいろんなことをしていた。

この1ヶ月間の僕は、実はめちゃくちゃだった。

何をやってる?
そんなことをしても、問題の本質は何も解決することはないというのに。
ついに、今日目覚めた時、めちゃくちゃに走ることで振り払っていた思念に追いつかれてしまい、この考えに取り憑かれてしまったという訳だ。

モソモソしたものは食べなくなかったので、適当に外に出て、日高屋で中華そばを食べて、そのまま帰ってきた。

本当は、今日も色々やるつもりだった。来週にも〆切と打ち合わせがいくつかあるし、こんな時だからこそ、自分から攻めのスタンスで企画書を書いたりなんだりしようと思っていた。

でも、なかなかそれに向かうのは気持ち的にしんどかった。
もう今日は、休んでしまおうかと思った。
日曜日だし。みんな休んでるし。
別に明日から始めたって間に合う。
今日は映画か本でも呼んで英気を養う日にしたっていいじゃないか。

でも、ソワソワしてしまって何にも入り込むことができなかった。
余計なことばかり考える。
僕は、続けていくことができるのか。そもそも、適性なんかなかったのではないか。もっと自分にあった続け方があるのではないか。

そんなことを悶々と、ぐるぐると考えた結果、今、こうしてYoutubeで作業配信をしながら、概要欄に載せる文章を書いている。 あんなソワソワした気持ちでベッドでうだうだしているくらいなら、机に向かっている方がマシだった。
結局、これもジタバタの一種なのかもしれない。
こんな文章を書いていても僕が抱えている問題は本質的には好転しない。 ただ、ベッドに横たわっているよりはマシだから、こうしてキーボードを叩いている。

でも、こうして指を動かし始めると、少し気持ちも上向いてくるというものである。
この後も、いくつか今の僕を鼓舞したり落ち着かせたりするような言葉を探して投与しなくてはいけないだろうけど、その後少しくらいなら来週のための作業を進めることができそうだ。

そんな風にして、なんとか休んでしまったって誰も責めることはない「日曜日の恐怖」に立ち向かったのでした、ってことでも綴ろうと思って書き始めたけど、この1ヶ月の振り返りに気持ちが乗ってしまって、元々書こうと思ってたことからは外れてしまったや。

でも今日のところは、それでよしとする。

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