嘘と涙

他の人のnote見たらあんまり行間空けてませんね。

前回初投稿だったので勝手が分からず
普段読んでいるアイドルのブログの味付けで書いてしまいました。

身分と容姿を弁えずチャラけてしまったことをここに深くお詫びいたします。






どうも峰不二子です。





今回は前回の自己紹介で話した以前の僕のメインウェポンである「嘘」と「涙」について深く掘り下げてお話しさせていただきます。

「嘘」

物心がつき始めた僕は
保育園で「昆虫博士」の異名を欲しいままにしていました。

もちろん昆虫が好きだったし、同じ年代の誰よりも昆虫のことを知っているという自負もありました。

ある日、グラウンドで遊んでいる時に友人のUくんがカナブンを掴んで来て僕にこう尋ねました。


「一樹、これ、カナブンやろ?」


見事に花丸満点のカナブンでした。

今考えるとU君はおそらく僕と仲良くなるために勉強をしてきたんだと思います。
なんと無垢な子供でしょう。


僕はそれに対して



「違うわ、それはブラックカナブンや」
と部分点を与えました。



マウントを取りたかったのです。



それに対し、U君は



「すげぇ、マジかよ、かっけぇな」



なんと無垢な子供でしょう。
屁理屈まじりの減点になんの疑問も持たずに
羨望の眼差しを向けてくれました。




この嘘は中学でU君に再会した際に
しっかりバレて詰められます。




時効やないんかい





このように僕は自分を大きく見せるための
「誇張癖」を身につけて保育園を卒業します。


この癖は中々抜けず、
他にはこんな嘘をついていました。

・中学サッカー部のヤンキー先輩に「お前、あの米田先輩の弟?」と聞かれ、「そっすよ」と答えた。(僕には姉がいますが、とてもヤンキーに憧れられる存在ではなかった。2日でバレる)

・高校の陸上部の友達に「彼女いる?」と聞かれ、「うーん、正確に言えばいた。かな。」と答えた。さらに高校名や名前などを用いてリアリティを持たせた。(彼女がいたことはない、中学の頃の友達に確認をとられてあっさりバレる)


エトセトラ



嘘を重ねることで
その度に感じる罪悪感が減り
むしろどのように話せばリアリティが生まれるかとまで考えるようになりました。



しかし、どんなにリアリティを持たせても
いずれはバレてしまうことに気づいたため
他人に嘘をつくことは高校と一緒に卒業しました。



もっと早く気づけたはず




しかし、ここで培った「リアリティの嘘」は専門学校時代に「妄想力」に姿を変え、活躍してくれます。


専門学校があった福岡には美人がたくさんいました。

それも頑張っても届かないレベルの

友達すらまともにいなかった僕には到底無理です



そこで妄想力を駆使します。


どんなデートをしよう

キャナルシティでショッピングかな

散々、昼食で迷って

結局、ポムの樹に行こう

午後はそのことについてドトールで話そう

たくさん笑おう

就職したら遠距離になっちゃうね

そうしたらすれ違いが続くね

浮気がバレて

顔をグシャグシャにして怒る君。

しょうがないよ、寂しかったんだ

だったらもう結婚する?

鳩が豆鉄砲で撃たれたような顔の君

式は海外であげよう

お互いの家族友達を全員呼ぼう

お互いの歴史をスライドショーしちゃったりして

やめろよU!それはもう時効だろ!笑

2人の幸せが最大の親孝行だ。

娘が生まれた

「一樹に似ないといいけど」と君。

それはどういう意味だよ笑

娘の七五三

娘に彼氏が出来る

怒る僕、なだめる君

娘は中学でソフトテニス部に入った



このようにソフトテニスまで妄想します

妄想が終わると2人は赤の他人です。





せつない。




この妄想力による嘘で自分を騙してポジティブ変換させることもできます。

この妄想力で嘘を作れる仕事(ちょっと極論かも)で人を笑わせることも好きだった僕にとって「お笑い芸人」はとても魅力的で理にかなった職業でした。


僕は幼い頃からよく泣く子供でした。

よく泣いていたことで

いつしか「涙腺」と「嗚咽」をある程度コントロールできるようになりました。

小学校ではこの「涙」が猛威をふるいました。

小学校では力の強いガキ大将が覇権を握っていました。

暴力と矢のように鋭い言葉で同級生の中では驚異そのものでした。



しかし、そのガキ大将にも勝てない相手がいます。


そう、大人です。



同級生が勝てないなら

同級生で戦わなければいい。

発想の転換です。

学校には先生という大人がいます

大人なのでガキ大将よりもパワーとロジカルがあります。

チートキャラです。

僕はガキ大将に手を出されたら

持ち前の「涙」を開放します。

「涙腺」よし!「嗚咽」よし!


面舵いっぱい!!


僕の号泣はかなりの号泣です

ブワァァ!!!オエッ!!!

あまりの号泣にガキ大将の顔に迷いが生まれます。

(いまだ!!)


「なーかした♪なーかした♪M君がなーかした♪」


(センキュー!!お前ら最高だ!!)


ギャラリーの力を借りて

禁断のチートキャラ「先生」を口寄せします



勝利の方程式完成です。



でもこの方程式にも欠陥があります


加害者がいないと成立しません



ある時、僕は友人のAくんを泣かしてしまいました。


思いっきり蹴りを入れたのです。


A君は勢いよく壁に叩きつけられ


号泣しました。


「もう一樹。先生に言うから」


お前もそのカードを持っていたのか


これは非常にまずい。


くそっ、ギャラリーもちゃんといる。場が仕上がっている。


考えろ。いつもの俺ならどう切り抜ける?



落ち着け。深呼吸しよう…



…なんだ。答えはシンプルじゃないか。



「先生に言わないでよぉ〜〜」




号泣しました。




さぁ、ギャラリー?どうジャッジする?





ギ「いや、無理やろ」







確かに。



このように第二の刃である「涙」を中学まで持って行きました。(先生はこないが、号泣するとヤンキーが興ざめする)

「場を流す」という役割で15年間僕を支えてくれました。

感謝しています。

大人になった僕は

あまり泣かなくなりました。

「風立ちぬ」を観ても泣きません。

これは決してメンタルが強くなった訳ではなく

泣いてもあんまり得がないと分かってしまったためです。


長い間ありがとうな。「涙」






少し休め。



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