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再雇用の落とし穴と有効活用

こんにちは、
こめまるです。

サラリーマン時代の上司で、普段は少し苦手にしていた人が、
「なあ、こめまる。失ったお金は取り返すことはできるけど、時間は取り返すことができないんや。だから時間を無駄にしたらあかんで。」
と言われてことがあります。
ちょっと上司のことを見直しました。

今回は、定年後の再雇用を1年10ヵ月経験したことで感じた、落とし穴と有効活用について以下に記します。

定年後 再雇用を選択

僕は、定年で会社を退職し、自営として雇われない働き方をするつもりで、定年の5年前から準備を始めました。

つまり副業を始めたのです。

まず副業は何がいいか、ということから副業の支援サイトや副業関連の本などを読み始めました。

そんな中で出会ったのが、アフィリエイトというビジネスでした。

このビジネスを簡単に説明すると、ホームページやブログに広告を貼り、訪れた人が、その広告をクリックしたりそれを経由して商品やサービスを購入すると、そのホームページやブログの運営者に報酬が入るという仕組みです。

ネットに繋がった環境のPC一台があれば出来るし、なんと言ってもすき間時間を利用できる、副業を禁止している会社だったので、業務に支障をきたすことがないので最適なビジネスだと思ったのです。

しかし、アフィリエイトは誰でも簡単に報酬を得られるものではなく、一時期は月に10万円近くの報酬を得たこともありましたが、長続きはせず、また業務も多忙を極め、定年をあと1年後に控えた時期でも、目標の収入には達していませんでした。

僕が勤めていた会社は、定年の6ヵ月前までに再雇用を希望する旨を会社に申し出なければなりませんでした。

そんなある日、会社近くのぎょうざとビールの店で、同僚や後輩5、6人とわいわいやっていました。

誰かが、「これまるさん、あとちょっとですね。淋しいなぁ」と言いました。それに釣られて話題が僕の定年の話になったのです。

実は、その頃僕は迷っていたのです。定年で退職するか、それとも再雇用契約をするか。妻には定年で辞めると伝えていました。答えは「好きにすれば」でした。

結局、その時の勢いも手伝って、僕はこいつらともう少し一緒に仕事がしたいと思い、「俺、再雇用を申請するよ!」って言ってしまったのです。
そこからは、また盛り上げってしまって飲み過ぎたのはいうまでもありません。

帰宅後、妻にももう1年だけ再雇用契約して今の会社続けるよ、と伝えるとことのほか喜んでいました。

その後、会社の再雇用を希望する旨を伝え、しばらくたって会社から条件の提示がありました。

内容的には、思ったほど悪いものではありませんでした。
当然一旦退職するのですから、役職、住宅などの手当は通勤手当以外は一切カット。

基本給は約7掛け。ただ一応賞与は支給されるようでした。

年収ベースでの概算は約2/3でした。しかも、一番稼いでいた頃に比べれば約半分程度でした。

また業務内容はそのまま継続でした。

収入は落ちるし、役職もなくなるけど、好きな仕事を気の合った仲間たちと出来ることで、特に不満はありませんでした。

そして、勤務体制も残業、休出も一切せず、有給を使いきれば、副業への時間割も取れて、退職後へのステップにできると確信したのです。

つまり再雇用で働く期間を次のステップへの有効活用と考えたのです。

定年後 再雇用の落とし穴

しかし、再雇用での勤務を始めると意外な落とし穴がありました。

それは周囲の対応でした。

つまり、周囲の対応があまりにも変わらな過ぎて、いままでの役職者として接してくるのには困りました。

役職がある時は、各部署への対応や問い合わせに対して判断や指示、提案が出来ました。
しかし、再雇用後は1年契約の嘱託社員でしかありません。しかも10歳以上若い上司もやってきているのです。

僕は、自分の立場と権限を伝え、その件は上司に相談してくださいと答えたり、わかることに関してはアドバイス程度はしました。

当初、僕の対応に若手社員などは、やれ冷たい、定年後でやる気がなくなったという人もいました。結局、その後まず上司に話が行き、上司が僕に相談や指示をする流れとなったのです。

周りの社員からみると、僕は定年前と同じ席に座り、同じ業務をしている。変わったと言えば、いままでの役職に新任の少し若い社員がいる。

定年と言う日を境に僕の中では明確な変化があったにも関わらず、特に他部署の社員からみると知ったこっちゃないということだったようです。

その周囲の意識を変えるのに約半年以上も掛ってしまいました。

まとめ

再雇用の選択は、間違っていた、または回り道だったと思うこともありました。また、収入面を考えれば、個人事業主へのステップとして考えれば良かったとも思っています。

結局僕は迷いながらも、また周囲のしがらみや情に流されもして、1年10か月の再雇用生活を送りました。

再雇用契約書には副業の禁止という明記は消えていました。僕は、2年目の契約をしてからすぐ最寄りの税務署に行き、個人事業主の登録をしました。そして同時に上司に退職の申し出をしたのです。

現役のサラリーマンの方々は、定年後の働き方をいろいろと模索していることと思います。現在の統計を見ても再雇用を選択する人が一番多いようです。

ただ経験した人間として上記に挙げた「再雇用の有効活用は次のステップと考える」「意外な落とし穴がある」を教訓にしたいと思います。

次回は、再雇用中の就活について書きたいと考えています。

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