見出し画像

いつか答えを見つけて

ブログスタートに似合わない話

最初にふさわしくないと思う。でも、なぜだかこのことをどこかに残しておきたくなった。

数日前、私は、あることを諦めた。やると決めたのに、頑張ると決めたのに、最後まで頑張れなかった。たくさんの人に支えてもらいながらやっとここまできたのに、それを始める直前、体が動かなくなった。呼吸がうまくできなくなった。

明日が近づくにつれて涙が止まらなくて、体が誤作動を起こしたかのように、自分でもどうして泣いているのか分からなかった。ただただ辛くて苦しくて、これから頑張ろうとしていることを体が受け入れてくれないみたいで、自分にはそれはできないんだと思い知らされた。

ただ、事実として残ったのは、私がそれを諦めたということだけ。
情けなくて、申し訳なくて、罪悪感でいっぱいになる。
どうにかなると思ってた。やればできると思ってた。でも、自分にはできないことがきっと必ず存在して、その存在に私は気づいてしまった。今までできると思っていたものが、突然、私を苦しめるものへと変化してしまった。 

一晩の出来事を思うままに書いてみて、強く実感する。私は、逃げたんだなと。
私の誤作動を止める方法を一晩考えて、悩んで、苦しんで、とめどなく流れる涙を止めるのに必死で、どうすればいいか問いかけたけど、誰も正解を持っていなくて、ただただ一人の空間に私の声が落ちていくだけ、布団のなかに吸い込まれただけだった。

逃げる、しかなかった。

「前に逃げなさい」

母が私にかけた言葉。私の周りの人がやさしいから、あたたかいから、大丈夫じゃなくても大丈夫だよと言ってくれるから、母だけはあえて厳しいことを言った。つきつけられる現実に耐え切れなくなったけれど、母は厳しいだけじゃなかった。「あなたは逃げた。でも、前に逃げるの」この言葉が、今の私にとって最大の前向きな言葉になった。

これでよかったのか、これが正しいのか、不安で仕方がないけれど、
あの時、あの選択をしてよかったと思えるように、この選択を正解にするしかない。この道を選んだ責任をとるしかない。

これから先、これより辛いことも苦しいこともきっと起きる。
でも私は、私の限界を知った。もう大丈夫。繰り返さない。

もし、私のように何かを前にして自分を失いそうになっている人がいるのなら、今度は私があなたにこの言葉をかけます。

「前に逃げて」

私も、私以外の人もきっとみんな大丈夫。
また頑張れる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?