新たな美味しいの発見① 美味しいお米の育てかた#004
美味しい、とはなんなのか
感覚的なものゆえ、なかなか表現することは難しいものですが
僕はとある勉強会に参加したあと、その意味が激変しました。
この頃の味の認識
10代は都内の有名ホテルの皿洗いなどをしていたため、よく厨房から出るミスオーダーものやビュフェの残りから
なるほど高級店の料理とはこういうものか、というそれなりの味覚を知ることから始まり
20代、出版や製作会社時代は、よく会社の上司に食事に連れて行ってもらったりしました。
料理は好きだったため自炊していましたし、食材選びもレコード選びみたいで好きでした。
そんな中で、美味しさというより、逆に、不味さという違和感や加減がわかるようになっていったのかもしれません。
味の認識はそんな感じ。あれを体験するその時までは。
勉強会が始まった
千葉県八街に到着しついに人生初の自然栽培勉強会に参加。
前回紹介した本の著者、河名社長がシャトルバスの前でお出迎えしてくださいました。
サーフショップのオーナーのような気さくな印象で、少し言葉を交わしてバスに乗り込みました。
たしか記憶が正しければ、駅にシャトルバスが来ており、30名ほどで自然栽培の畑に向かったように思います。
参加者は有名レストランのシェフからお寿司屋さん、流通を営む方、などなどその勉強会は業界向けの内容になっていました。
会場は割と広めな公民館のような建物。
さきほどの河名さんと生産者Tさんが現状の日本の農業の問題点や、食や医療、自然栽培のメカニズム、どんなアイディアから成り立っているかをお話ししてくださいました。
今でこそネットを開けば出てくる情報ですが、聞いたことのない業界の裏側のことや、それを解決するための考え方、
田畑と人の健康についてなど、他では聞けない内容に集中して耳を傾けました。
前回紹介した書籍の内容に近い感じだったので、生の声で聞けたことでよりリアルさが増し自然栽培の実在をより確信していきました。
今では何を聞いたか忘れましたが、何度も質問したのを覚えています。
透明感満足感全開のランチ
その後、自然栽培と天然菌調味料からなるランチをいただきました。
天然菌とは、味噌やお酢、酒、納豆などの醗酵菌を、人為的にDNAをいじったり特定の菌だけを培養していない、自然界にある自然なバランスの菌。
自然栽培のお米でできた当時新商品のお酢を舐めさせていただいたところ、匂いでむせかえるほど。
強い刺激と酸味がありながら、スコーンと抜けていく質感。
これが自然の古来からのお酢か!と衝撃的な体験でした。
ランチはどれもシンプルながら素材の味が濃く、例のあれです。
あの透明感とスッキリしたあと味がここにも。
お米もササニシキという一昔前の品種でサクサク食べれてしまいました。ササニシキはよりあっさりしていてみずみずしい雰囲気。
あーやはり、自然栽培という栽培プロセスがクオリティに直結していそうだ。
そんな思いを全身で味わいながら、それがどうやって栽培されているのかを知るべく、お次はいざ自然栽培畑へ。
映像制作をはじめとした活動費に使わせていただきます。ありがとうございます!