日記 28/06

読まれたくて書いているのだろうが、読まれることを想定して描いている時とそうでない時がある。書くの変換が上手くいかないのに、結構いら立つ。変換するのをあきらめる。

文庫を持ってくるのを忘れたので、電車で持っている中で一番小さい『鬱の本』を読み進めた。ついに読み終わった。中野のいい本屋で出会った1冊。読み終わったので、むかいくんのおすすめの1編を聞くことができる。

誰にでも、その人にとっての解放区は必要だ。傷つけない範囲で自分を出す場所がないと息が詰まってしまう。

蜘蛛と解放区 森千咲 『鬱の本』

解放区は必要で、それが自分にとってはライブであったが、今はそれが少し変わってきている気がする。前からそうだったのだろうが、自分を出せる人との自分・分人がある種の解放区だったのかもしれない。名前を認識したことによって、それが意識下に入ってきた。ただ、それに当て嵌めようとしすぎて誤解している可能性も無きにしも非ず。
抑圧の分人と解放の分人がいるというより、解放度の違いであろうが。

雨である。梅雨である。梅雨入りが遅れた。明日からは1週間晴である。
ついに梅雨もやられた。秋がやられ、春がやられ。夏1強になりつつある。今年だけなのか。

大雨の中、ミスディオール展にいってきた。展示は香水関係も服関係も、手が尽くされていることがわかってよかったが、当たり前だがオンナたちによる撮影会が開催されていた。同行者と話しながら見るのが楽しかった。美術館や展覧会は、誰かと一緒に行く場合、観るスピードや感性、深度が似ている人だとより充実したものになるが、そうでない場合も多い。
今の身長体重のまま女になってドレス着たいと言ったら、わがまますぎると窘められた。

土砂降りの中喫茶店に向かうと、ズボンのすそはびしょ濡れ、ブーツを浸透して靴下まで濡れる体たらく。冷房が効いている店内は結構きつかった。
器が素敵だった。

池袋に戻って新文芸坐で映画を観ようと思ったが、時間を過ぎてしまったので諦めた。家に帰って泥のように寝たかったが、バイトがあるのでただ小一時間横になっただけだった。

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