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誰だってヒーローになれる


こんにちは!米の佐藤です。

米note第三回もお仕事のお話。今回はヤマハ株式会社さんとの取り組みである「I’m a HERO Program」です。2018年、代表の山中が前職の会社AID-DCCに在籍していた時のお仕事ですが、ここにはエグゼキューションカンパニーとしての想いや米として大事にしていることが詰まっているので紹介したいと思います。

I’m a HERO Program」は、格差や貧困によって生まれる「見えない壁」に可能性を狭められてしまっている子どもたちが、「音楽の力」を通じ、大きなチャレンジを経て自らの力でヒーローへと成長していくプログラムです。
日本発のグローバルブランディングの一環の取り組みとして、企画から、ネーミング・ロゴ、コピー・キービジュアルの開発、ポスター等の印刷物やウェブサイトの制作、ドキュメンタリーフィルムの制作などクリエイティブ面をトータルに担当させていただきました。

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このプロジェクトは、D&AD Awards 2019にてBranding部門のWood Pencilを受賞、そして去年はコロナで実施できず、今年2月に開催されたADFEST 2020でBRANDED ENTERTAINMENT LOTUSのBRONZEを受賞しました。日本のヤマハ株式会社さんが行った施策として、海外の世界的なクリエイティブアワードを受賞することは初めてとのことで、クライアント的にも歴史に残る施策となりました!米としては、企業全体のブランドづくりで、ヤマハさんの「初」の機会をご一緒できたことにもすごく意義のあるお仕事だったと思っています。
https://www.yamaha.com/ja/news_release/2019/19053101/
https://www.yamaha.com/ja/news_release/2021/21031101/

詳しくは実績をどうぞ。
https://komeinc.com/works/im-a-hero-program/
山中がプロジェクトの取材を受けた記事もあります!こちらもぜひ。
https://qetic.jp/interview/im-a-hero-feature/303314/


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🍚小さい頃の夢

佐藤がこのプロジェクトの経緯の中で一番ハッとした事実。それは、プログラムの舞台であるコロンビア・メデジン市のスラム街に生きる子どもたちの夢の選択肢でした。
世界的にも麻薬戦争の場所として知られ、犯罪の絶えない日々、貧しい生活の中、子どもたちが将来を考えられる選択肢は、極端にいえばマフィアかサッカー選手。そしてその多くはサッカー選手を夢や憧れと語り、その道を諦めた先にマフィア(非行に走る)という道に進む子どもたちが多いと現地の方が言っていました。

個人的に、すごく衝撃を受けました。。。。
誰にとっても、夢だけは、自由だと思っていたから。

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小さい頃、みなさんの夢はなんでしたか?
佐藤は小さい頃、動物のお医者さんになりたかったです。それから美容師にもなりたかったし、漫画家にもなりたかった!(たぶん周りの子よりなりたいものがたくさんありました笑)いろんな仕事があることを知っていて、どういうふうに勉強したらなれるんだろうと調べることもできました。それが当たり前だと思っていたし、自分が選べる夢も自由なんだと思っていました。

けれど彼らは知らなかったんです。マフィアとサッカー選手の他に、どんな生き方があるのかを。なりたいと強く願い、勉強をして努力をすれば、何にでもなれる、自分たちもヒーローになれる存在であるということを。

ヤマハ「I’m a HERO Program」は、格差や偏見という「見えない壁」によって、夢や可能性まで奪われてしまっていた子どもたちに、音楽という新しい選択肢を広げました。

「楽器を持つ子は銃を持たない」

これは現地コロンビアにあるヤマハの販売代理店の理念なのだそうですが、その言葉を聞いた時、ビビっと感動が走りました。。。ヤマハさんが言うからこそ心から深く、信じられる言葉だなあと。
音楽は人を変えるし、未来を変える。
何かに熱中すること。生き方に夢を持つこと。
楽器じゃなくても、こうやって何かが出来るようになったという経験は、大きさに関わらず、自分を信じることにつながっていくし、そうやって選択肢が広がっていくことが本当に尊いなと思いました。。

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🍚見えない壁はどこにでもある

「見えない壁」って本当に、本当に、どこにでもあって、誰にとっても他人事じゃないことです。

格差や偏見といった、昔から続く社会的差別をきっかけとした壁もあれば、自分自身を思い込みで縛ってしまう、誰にも見えない自分だけの壁だってある。だけどそこに違う選択肢があれば、突破できることもあるかもしれません。「知らない」ということはとても怖くて、知らない・気づかないことで自分や他人の可能性までも狭くしてしまっていることが少なからずあると、佐藤はこのプロジェクトを通じて痛感しました。

米では、プロデューサーは、誰かの人生にあらゆる選択肢を提案できる仕事だと思っています。コロンビアの子どもたちに音楽という道を提案できたその裏で、最初にお話しした誰かの「初めて」を実現できたのも、もしかすると企業やパートナー、スタッフ、それぞれが無意識に持っていた「見えない壁」にきっかけを提案することができた結果かもしれません。(なんて、おこがましいかもしれませんが。。。)

でも、少しでもそういうきっかけを提供することができるというのも、プロデューサーがいる価値かもしれないと思うんです。そんな個人や社会の見えない壁を、少しでも開いていけるようなお仕事をしていけたらいいなと思いますし、「I’m a HERO Program」は、冒頭でもお伝えした通り、プロデューサーが目指すあり方として、エグゼキューションカンパニーとして、米の思想がぎゅっと詰まったプロジェクトでもあるので、ぜひ多くの人に知っていただきたいなあと思います。

それではまた!

株式会社 米 / kome inc.
https://komeinc.com/

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