「友人からのおすすめ」の有難さ
昨年末、高校の野球部で集まったときのこと。 高校の時から仲の良い友人に、おすすめの小説を教えてほしいとお願いした。彼は、野球部では珍しい読書家。僕は人文系の本はよく読むものの、小説に関してはほとんど分からなかったので、小説好きの彼におすすめを尋ねることにした。
数日後。おすすめの小説を、その難しさに応じて10個のレベルに段階分けして、それぞれのレベル大体6〜8冊ずつLINEで紹介してくれた。こんなにも丁寧に教えてくれるとは思っていなくて、本当に有り難かった。
読んでみると、「これは自分では選ばなかっただろうな」というのがいくつもある。まだ読めていないものの方が多いけれど、今まで触れることのなかった本の世界を、知ることができたのかなと思う。
最近、自分の選ぶコンテンツに偏りがあることを感じ、なるべく幅広く、食わず嫌いしないように心がけている。ただこれは、意識していてもできない日というのがある。意識的に幅広いジャンルを選ぶのは、無意識に惹かれたものを手に取るのとは違って、余裕がある日でないとなかなか厳しい。精神的にも肉体的にも切羽詰まっている日は、ただただ好みのコンテンツに走ってしまいがちだ。
ここ数日は梅雨も影響してなのか、日々の生活に余裕がない。そうなると、どうしても手に取るコンテンツが均質化しがちだ。なのだけれども、友人のおすすめがあるおかげで、触れるコンテンツの幅をなんとか広げられている部分があるのかなと思う。
本当に有難いこと。周りの方から薦められたものに、もっと積極的に手を伸ばしていけたらなと強く感じる。
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