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比喩を実際に体験して

3日ほど前から、「目の上のこぶ」ができている。物理的に。正確に言うと、左目の真上ではなくて左斜め上が腫れている。

なかなか腫れが引かないので昨日皮膚科に行き、内服薬と軟膏を処方してもらった。患部を隠したく、「眼帯をつけることはできますか?」と尋ねたところ、そうすると眼帯と皮膚が擦れて治りが遅くなるとのこと。小さく折り畳んだガーゼで患部を覆い、テープで止める方法を教えてもらった。

ここまで書いてきたのだけれど、自分の症状やその処置を書きたいわけではない。

いま比喩としての「目の上のこぶ」が表す意味を、肌感覚で理解している。        「目の上のこぶ」の意味は以下のとおり。

邪魔なもの、うっとうしいものなどを意味する表現。自分より地位が上の人について用いることが多い。

                出典:goo辞書

用法として、「自分より地位が上の人について用いることが多い」とあるのだけれど、その部分は横に置かせてもらって。

いま、目の上にできたこぶ(腫れ)をなかなかにうっとうしく感じている。視界の左上にガーゼの白い部分が見切れて気になるのと、強めのまばたきをすると若干鈍い感覚を覚える。とにかく、ほとんどの神経がそこに持っていかれているような感覚だ(自分の"思考"も、かなりそこに引っ張られている気がしていて、それもあってこういった内容のnoteを書いています)。

そして、考えたこととして。         実際に自分の身体で比喩的表現を体感すると、その表現が脳により深くインプットされる。慣用的な比喩を使うとき、実体験が無いものだと「うまく言い表せていないな」とか「なんか力の無い喩えだな」と感じることがある。やっぱり実体験を伴っている比喩の方が、思いのこもった言葉になりそうだ。

加えて。                  身体的不調は現れない方がもちろん良いのだけれど、不調が出たら、比喩に使えるかもしれないという方向で考えると、ほんの少しプラスに捉えられるのかなと思う(それどころじゃないケースも沢山あるけれど)。


腫れに意識を持っていかれがちなんですが、あえてポジティブな方向で考えてみました。無理矢理だったかもしれません。

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