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学校検診と歯医者の言うことが違うんだけど?

新学期が始まるとまもなく、小中学校や幼稚園などで歯科健診がおこなわれます。
この際、しばしば検診の結果と歯科医院に行ったときの診断が異なるときがあり、戸惑いを感じられることがあるのではないでしょうか?

学校検診はスクリーニング(集団の中から特定の病気が疑われる人を選び出すこと)です。「疑わしかったらひっかかる」のが学校検診です。学校検診で紙をもらって来られても、当歯科で精査して問題がないケースはかなり多いです。

昭和の時代は、歯の黒いところはむし歯だから早く削って治した方が良いという考えが主流でした。そのため、黒い部分を削らずに観察してきた当院は、学校検診があるたびに「むし歯を見落としている」とかなりバッシングされたものです。

平成の半ばくらいからようやく歯科界は、“minimum intervation” 最小限の介入ということが言われるようになり、世の中の常識がようやく変わってまいりました。

最近は、保護者の方のご理解が進み、必死でご説明することがなくなり、ホッとしております。私達のような考え方の歯科医院も増えてきて頼もしく思います。

フッ素を適切に使用し、歯に余計な切削を加えないことが大部分の人にとってはむし歯予防につながります。

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