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2章④【家電製品と会話】平行世界1 パラレルワールドの事実 07/10/2018

家電製品と会話[平成30年7月10日(火)] 

家電製品と会話したことはあるだろうか?

そんなばかな、な、話である。

最近、換気扇の調子が悪い。
大分古くなってきていて、取り替えどきなのかもしれない。
1、2ヶ月前から変な音がするようになって、たまに動かなくなる。

今日も、これから魚焼こうとしたら、変な音がして換気扇が止まった。
いつも、肝心な時に動かない換気扇。
「もーう、魚焼けない!」
換気扇を何度も叩いたけど、ビクともしない換気扇。
魚はレンジで既に解凍ずみだから、また冷凍するわけにもいかない。
かといって、換気扇なしで魚を焼いたら、キッチンが煙だらけになって、きっと火災報知器が鳴るに違いない。

ずっと前に、火災報知器鳴ってなかなか止まらなくて大変なことになった経験から、それだけは避けたい。
「あー、魚食べたい」
食べられないとわかると、余計食べたくなる。

換気扇2

その時、ふと、思いついた。

そうだ、ボクは違う世界に来たのである。

都市伝説によると、違う世界に来たら、なんでも願いが叶うのである。
なんでも思い通りにできるのである。

よし、
「お願いです、神様、魚を食べたいので、換気扇動かしてください」
そう言ってスイッチ入れた。
全然動かない。
そりゃあそう、当たり前、都市伝説をまともに信じる馬鹿がいるか。

でも、魚食べたいな。
「換気扇さん、お願いです、動いてください、これからは大切にしますから、叩きませんから、動いてください」
本気で、換気扇に向かって、手を合わせてお祈りのポーズをしてから、換気扇を撫で撫でしながら懇願した。

「お願いします!魚食べたいのです!」

「ゴー」
あ、動いた。
しかも、調子がいいときのような静かな音で動いている。

「あれ、わー、換気扇さん、ありがとうございます」

それから、何度かスイッチをオンオフしてみたが、ちゃんと動いて実に調子いい。
わあ、家電製品に願いが通じた。
電化製品と話せるようになった。
「本当かいな?」

猫も、なんとなく以心伝心するし、家電製品も言うこと聞いてくれるし、植木にも優しくしなければならないかなあ、ということは、テーブルも、家具も、友達は少ないが、この家には昔からの知り合いが沢山いるではないか!と嬉しくなってきた。

夜になって、そういえば、ブルーレイも調子悪くて、夜中にいきなり動き出したりしていたのを思い出し、
「夜に動いちゃいけないよ。静かにね」と諭した。
そうしたら、なんとブルーレイちゃん、今日の夜はいきなり動き出すことなく、静かになった。
「よしよし、言うこと聞いてくれて感謝しておりますよ」
ブルーレイちゃんを撫で撫でしながら、誰も見ていないことを確認する。

半信半疑だけれど、前にテレビで動物と話せる外人のおばさんも観たし、ドクタードリトルも動物と話せるし、不可能なことではないんだろうな。

しかしながら、こういうことは、家族にも、誰にも言えない。
言ったら病院に行けと言われるに違いない。
また、MRIの筒には入りたくない。

☆家電とおしゃべりした事はありますか?


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半世紀以上前の世界に来てしまった。どうすれば、元の世界に戻れるんだろう。

2018年の夏。 幽霊や宇宙人は相変わらず見えないけれど、ある日、世界が変わってしまった。 ある日から、ボクの周りが変わってしまった。 ど…

成功への確信を持ち、私の自費出版プロジェクトにご支援をお願いします。 皆さまのサポートが成功への鍵です。 心より感謝申し上げます。