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タロットと西洋占星術のリンク⑳~小アルカナ(ペンタクル・8〜カップ・キング)

皆さまこんにちは😊雪が降ったかと思いきや、もう花粉も飛んでいるようで、季節は着実に春へと向かっていますが、油断するとすぐ風邪をひいてしまいそう💦 皆さまも寒暖差にはご注意下さい。

さて、今回20回目の「タロットと西洋占星術のリンク」はいよいよ小アルカナの最後、ペンタクル 8からキングです。あと少し、お付き合いのほどよろしくお願いします。

ペンタクル・8の対応星座は乙女座の第1デーカン(8月23日~9月1日)です。8つのペンタクルをせっせと作る職人が描かれています。数字の煮詰める(凝縮)や、積み上げです。これは前のペンタクル・7での出来の不満を改善するために、技術習得技を磨く道に進んだ姿です。対応星座と対応天体は乙女座の太陽、乙女座は社会や職場が何を求めているかという要求に応える星座です。どんなものを作ればみんなが喜んでくれるのか、日々地道な努力で仕上げていきます。地味ですが、積み上げたものが目に見える形で自分のものになるでしょう。

ペンタクル・9の対応星座は乙女座の第2デーカン(9月2日~9月11日)です。対応天体は金星です。は8で煮詰めたことが、統合され頂点にたどり着きます。8で腕を磨き、グレードが高いものを生産できるようになった結果、信頼を得て、物質的豊かさを手にすることができます。対応天体の乙女座金星は、フォールです。(詳しくはこちら) 性質のちがいからお互いの良さを引き出すことができないのがフォールですが、ここでは無理にがんばったり、自己主張しなくても受け身でいる方がラッキーとなるでしょう。

ペンタクル・10の対応星座は乙女座の第3デーカン(9月12日~9月22日)です。対応天体は乙女座の支配星である水星でエグザルテーションします。ビジネスでは技術が光ります。数字の10完全を表し、ひとつのおわりと完成、そして次に進むステップに向かいます。地のサインの完成とは、努力して積み上げてきたものが形となって完成することを意味し、ペンタクル・10で描かれているのは一族の繁栄です。またこのカードは企業や組織の安泰、もっと広く見れば、国家や世界を表すこともできます。平和で豊かに暮らせる社会、礎を次世代へ受け継ぐことが次のステップとなります。

ペンタクル・ペイジの対応星座は牡羊座、牡牛座、双子座の春分から始まる春の3ヶ月間です。ペイジはどのスートにも何か新しいことを始めようという意気込みがありますが、特に春は眠りから覚めた動物や虫たちのように、暖かくなったから動き出そう!!と、理屈ではなく自然と身体が動き出す躍動感があります。牡羊座、牡牛座、双子座の前半星座は個人的領域にある星座と言われ(他人と自分を比べて一喜一憂などしない)、純粋、マイペース、頑固さが出ることが特徴の1つです。地のペイジは目にみえる形で何かを生み出すことを目標にします。活動はまだ始まったばかりなのですぐに、というわけにはいきませんが、情熱を持って真面目コツコツ準備、基礎固めをしている段階です。見習い研修生学生などはペンタクル・ペイジで表わされます。

ペンタクル・ナイトの対応星座は牡羊座の第3デーカン(4月11日~)+ 牡牛座の第1、第2デーカン(~5月10日)です。ナイトはペイジが修行して成長した段階を表しています。ナイトはいよいよ社会に出て、これまでに培ってきたものを活かし、能動的に動く姿の象徴です。牡羊座の第3デーカンには金星が対応していて、デトリメントしていますが、調和を意味し、友好的です。そして牡牛座第1、第2デーカンに対応する水星と月は職人気質専門知識五感を活かす、などを表しています。ペンタクル・ナイトの馬は走っていませんが、地に足をつけてゆっくり確実安全志向で進む様子が伺えます。
 

ペンタクル・クィーンの対応星座は射手座の第3デーカン(12月13日~)+ 山羊座の第1、第2デーカン(~1月9日)の冬至を含む期間です。季節を4分割したライン上(アングル)には各エレメントのクイーンが配置されています。ペンタクル・クイーンは1日のうち太陽が一番高くなる地点、ホロスコープ上ではMCと呼ばれる天頂を含む範囲にいます。MCはその人の看板のようなもので、社会的役割天職などをみることができ、お仕事関係の一帯です。ですのでペンタクル・クイーンには自活力があり、熟練安定した仕事ぶりが伺えます。射手座の第1デーカン対応天体の土星は、寛容さや、思慮深さを醸し出していると言えそうです。山羊座の第1デーカンの対応天体である木星はフォールしますので、冒険や一か八かの掛けのようなことはしないでしょう。山羊座の第2デーカンの対応天体である火星はエグザルテーションし、これまた仕事能力の高さを物語っています。着実な働きぶりは生活や気持ちをも安定させ、毎日をていねいに過ごすことができるペンタクル・クイーンです。

ペンタクル・キングの対応星座は獅子座の第3デーカン(8月12日~)+ 乙女座の第1、第2デーカン(~9月11日)です。ペンタクル・キング繁栄安泰の王、ビジネスの成功者です。獅子座第3デーカン対応天体の火星は演出力。王ともなると人の上に立つ立場となるため、人前での挨拶、言動、行動によるアピール力は必要になってくるでしょう。また、獅子座は投機などギャンブル的な楽しみを持つ面もあり、経営手腕を発揮し、資産を増やす才能も伺えます。乙女座第1デーカン対応の太陽は、前出のペンタクル・8と同じく、社会や時代が求めているものをいかに生産し、実績を残していくべきか、乙女座第2デーカン対応の金星はフォールですが、格式を重んじる品の良さだったりコネだったり、保守的ということになるかもしれません。「風の時代」になって久しい昨今、ペンタクル・キング(経営)のあり方も変わってきてるように思うこの頃、情報開示や透明、公正な取引などの意識は高まりつつあるようです。

ペンタクルは以上です。これで小アルカナはすべてとなります。お疲れ様でした!!長い間お付き合い頂きありがとうございました。次回は総集編ぽく2024年春分図とホロスコープスプレッドの重ね読みをやろうと思います。

お楽しみに!!

文・イラスト:加藤マカロン

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【著者プロフィール】
加藤マカロン

イラストレーター&占い師。公式サイトは、マカロンタロットweb 。カードの基本的な意味などを知りたい方は、『マカロンタロットで学ぶタロット占い』(駒草出版)をご参照ください。SNSは、Twitterアカウント (@katomacalon)、facebook などでも情報発信中。

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