「12のハウス（宮）」の意味と使い方をマスターして、ホロスコープスプレッドで占ってみよう！

皆さま、こんちには。
このウエブマガジン、なんと4回目！
毎回同じような話になりますが、時が経つのが早い！

急に寒くなり、小さい湯たんぽをいくつも体のポッケにしのばせておきたくなる季節になりました。

さて、前回取り上げた｢時期読み｣でご覧頂いた「マカロンタロット大アルカナ× 星座 ＆惑星 対応チャート!!」はいかがでしたか？

｢タロットカード｣と｢惑星｣｢星座｣がひも付いた所で、もう一段階これを応用し、「ホロスコープ（天体の配置図）スプレッド（展開方）｣で占ってみよう！ってことで、前回割愛していた「12のハウス（宮）」の意味と、占い方について紹介したいと思いますー！

私の経験から、悩みがピンポイントである場合は「ケルト十字スプレッド」（もっともポピュラーな展開法）などで占いますが、例えば、イベント占いブースなどに出たとき、「何を占いたいか分からないけど何か占ってほしい」という方がわりと多く、そういう時は総合的に何でも占えるこの「ホロスコープスプレッド」がとても便利なのです。みんなが気になる4大運！？「金運」「仕事運」「恋愛運」「対人運」は一通り出ます、ハイ。

「12のハウス（宮）」というのは、もちろん12星座のこと。1年も12ヶ月。ということは、タロット12枚を並べれば、1年の計を占うこともできちゃう。年末に向けて需要もきっとありますことでしょう。風物詩のような｢ホロスコープスプレッド｣（笑）。

ではでは早速。

「ホロスコープスプレッド」の図を作ってみました！
「ハウス」の意味をざっくりイラストに記しましたが、まずはゲーム感覚で遊んでみてね！

まず、｢ホロスコープ｣を作るときに、押さえておきたいポイント、「アングル」と呼ばれる「感受点」があります。日本語でいうと東西南北のポイントのようなものです。

占術用語では、東のポイントを、東の地平線、｢アセンダント｣（ASC）と言います。英語で「上昇」という意味。　

次に、西のポイントを西の地平線、｢ディセンダント｣（DSC）、英語で「下降」という意味。

南は、天頂、｢MC｣（エムシー）、ラテン語で「メディウム・コエリ」の略。

北は、天底、「IC」（アイシー）、ラテン語で「イマム・コエリ」の略。

東西のラインは海の水平線に例えられ、「ASC」（アセンダント）～「IC」（アイシー）～「DSC」（ディセンダント）までのハウスは海の中と見なします。
つまり個人を占ったときにその人が公に公表していない部分とか、主にプライベート、身近な所で起こる出来事と読んだりします。

その反対側、天頂の「MC」（エムシー）側は、外の世界と見なすので、その人が社会や公でどのように認知されているかを見る範囲となります。

ということを踏まえると、天頂の「MC」は、「顕在的」（隠れておらず明確になっている）部分、天底の「IC」は、「潜在的」（隠れていて明確になっていない）部分とリンクします。
さあ、ここで、「ホロスコープスプレッド」で占う時の、カードを並べる順番が理屈としてわかってきますね！

まず、1枚目は東の地平線の「ASC」の位置、つまり「1ハウス」に。（図では1Hと表記しています、以下、「ハウス」はＨ）

2枚目は西の地平線、「DSC」の位置、｢7Ｈ｣へ。

3枚目は、そう、「顕在的」なのもとリンクするの「MC」、｢10Ｈ｣へ。

そして4枚目の天底の「IC」は、「潜在的」なものとリンクする｢4Ｈ｣に。

まず、この東西南北の4枚を並べて、5枚目からは1枚目の下、｢2Ｈ｣になる所へ反時計回りに並べていきます（図の通り）。
これは｢ケルト十字スプレッド｣の1枚目～4枚目を並べるときと、同じ考え方になります。
※「ケルト十字スプレッド」の占い方はこちらをどうぞ　http://macalon.fantome.biz/spread.html

13枚目は中央に配置します。このカードは｢最終結果｣的なものになり、｢テーマ｣や｢ヒント｣にもなります。

｢1Ｈ｣、｢5Ｈ｣、｢9Ｈ｣の緑で記したグランドトライン（大三角形）は前回の｢惑星｣×｢星座｣チャートでも記したように、｢火｣の星座グループの定位置です。｢1Ｈ｣は｢牡羊座｣でしたね。このように｢エレメント｣（要素）ごとに分けてグループ化しています。

｢2Ｈ｣、｢6Ｈ｣、｢10Ｈ｣のグループは｢土｣の星座グループ、

｢3Ｈ｣、｢7Ｈ｣、｢11Ｈ｣のグループは｢風｣の星座グループ、

｢4Ｈ｣、｢8Ｈ｣、｢12Ｈ｣のグループは｢水｣の星座グループでしたね。

例えば、みんなが気になる金運グループ「2Ｈ｣、｢6Ｈ｣に煮え切らない中途半端なカードで出ていたとしても、｢10Ｈ｣にやる気のありそうなカードが出ていた場合、それが生きてきます。
その逆もあり｢2Ｈ｣が抜群によくて、「6Ｈ」「10Ｈ」が気乗りしないカードが出ていたとしても、カードはその気乗りしないことをやってみることで、「がっつり儲かりまっせ！」と言っていることもあります。

このように三つのグループは深く関わり補い合っていますので、グループ読みは、できるようになると面白いです。


各｢ハウス｣の意味について、イラストではざっくり過ぎるのでもうちょっと補足しますと、

｢1Ｈ｣は自分の場所です。個人をみるときはその人の外観や人からどう見えるか、を表します。

「2Ｈ」はズバリ「金運」ですが、「臨時収入」、｢バイト運｣、｢資産｣、｢所有物｣も表します。｢持って生まれた才能｣だったりも。

「3Ｈ」は「てっとりばやく身近な所」、「身内」や「兄弟」、「お隣さん」も表します。「初等教育」、趣味の範囲の「勉強」運も。
「3Ｈ」×「9Ｈ」ライン（対）は「移動」を意味しますので、｢小旅行｣、「お出かけ」となります。対応カードは「恋人たち」（双子座）なので、「コミュニケーション」「SNSで情報シェア」をフットワーク軽くこなします。「文筆業」もこれに当たります。

「4Ｈ」は「家庭生活」「住居環境」に加え、「ご先祖」や「墓」、「心のよりどころ」だったりもします。
「4Ｈ」×「10Ｈ」ライン（対）は「内」と｢外｣、また｢父｣｢母｣を表します。

「5Ｈ」はズバリ「恋愛運」をみるところ。「投機」や「ギャンブル」、「レジャー運」「お子さん」のこと、「クリエイティブ運」もみたりします。対応カード（星座）は「力」「太陽」（獅子座）で遊び心満載のハウスです。

「6Ｈ」は「労働」です。「職場環境」「職業訓練」や「修行」もこれに当たります。「自己管理能力」や「健康状態」。

「7Ｈ」はズバリ「対人運」、「結婚相手」もここでみます。「仕事上の協力者」や「同僚」「敵対関係」も。

「8Ｈ」、イラスト図で「もらい運」と記したのは、「相続」「継承」に関するハウスだからです。自分で稼いだお金ではなく人からもたらされるお金とのご縁。「保険金」や「税金」なども。
普段人からいただく何気ないプレゼントもここでみます。「懸賞」「くじ」運も。
「4Ｈ」×「8Ｈ」×「12Ｈ」の「水」グループは「感情の流れ」とありますが、理解しにくいなあ～と思っていたあなた、ここでいい例がでました。
人からいろいろな贈り物を貰える人というのは、人の感情を満たしているからと言えます。何気ない気遣い、あなたのことを想っていますよ、という態度が人の感情を満たします。もらう気でやってるわけではないのですが自然とプレゼントが集まってしまうのがこのハウスの特徴です。（羨ましい！）

「9Ｈ」は、「3Ｈ」でも示したように｢移動｣を意味しますが、「3Ｈ」では身近な範囲であるのに対し、こちらは遠い「移動」です。「移住」「長期旅行」「留学」など。
「勉強」は専門的な知識を得るための高等教育、大学、大学院、研究所など、｢法律｣、｢宗教｣、｢哲学｣、「出版」もこの分野です。

「10Ｈ」は、ズバリ「仕事運」！　その人が公的に認められている顔、つまり「肩書き」を表します。「野心」や「向上心」、「社会的ポジション」、「ステイタス」など。

「11Ｈ」は、「友人関係」、「同士」、共通の目的をもち、しがらみのない仲間との自由な「コミュニティ」の場です。「組合」や「ネットワーク」、「改革」を表すことも。対応カード（星座）は｢星｣（水瓶座）、まだ見ぬ理想を求める未来志向です。

「12Ｈ」は、実体がないと言われる所なので理解が難しいのですが、例えばメディアに顔を出さないシンガーソングライターや作家などは「12Ｈ」的活動です。生身のその人のキャラで作品を売るのではなく、その人が人前に出ていかなくてもその人の作品は世の中でちゃんと認知されている状態。ネットの世界でも人の顔がみえない場合はこの分野のものです。
「秘密」や「神秘的」なこと、「無意識」の中の夢や閃きが思わぬヒントになったり不思議なことが起こりやすい所ではあります。


「ホロスコープスプレッド」で占うために、今回は12個の「ハウス」の意味を駆け足でさらってみましたが、いかがでしたか？
年末にむけて、来年の計を占うために気軽に練習してみてくださいね！

あ！それからご報告がありました。

ご好評頂いてるプチタロットカード付き書籍『マカロンタロットで学ぶ　タロット占い』（駒草出版）はお陰さまで、５刷目の増刷が決定致しました。読者の皆さまの熱意と関係者さまのご尽力に感謝します。これからも末永くよろしくお願いします！

【著者プロフィール】
加藤マカロン
イラストレーター＆占い師。公式サイトは、マカロンタロットweb 。カードの基本的な意味などを知りたい方は、『マカロンタロットで学ぶタロット占い』（駒草出版）をご参照ください。ＳＮＳは、Twitterアカウント　（@katomacalon）、facebook　などでも情報発信中。