タロットと西洋占星術のリンク⑰～小アルカナ（ソード・エース〜ソード・7）

皆さまこんにちは。
急に寒くなり、身体が気温の変化についていくのが大変ですが、ある知人が昼寝をしていたら低体温症になり救急搬送されたと聞いてびっくり・・・考えてみたら11月に入っても半袖で過ごしていたこと自体、おかしいですよね(ﾟДﾟ)。ここへ来て急に寒くなり、やっと冬らしい季節になったという感じですが、秋を通り越していきなり冬・・・皆さまも体調にはくれぐれもお気をつけ下さい。

さて、今回で17回目の｢タロットと西洋占星術のリンク｣は前回のカップに続いてソードに対応する星座、天体、数秘など絡めて見ていきましょう！！

風はコミュニケーションであり、知性、情報、人間関係などを司ります。エースの数字は１、始まりを意味し、自立の第一歩を表します。ソード・エースは風の根源であり、自分の意志を持つはじめの一歩です。これまでとはひと味違う戦略やアイデアが閃くでしょう。自分の考えを発信したり、周囲に伝えることが大切なカードです。対応星座は12星座を４分割した、山羊座（冬至）〜水瓶座〜魚座までの３ヶ月間の星座に対応します。

ソード・２は天秤座の第１デーカン（9月23日～10月2日）に対応します。対応天体は感情を表す月。絵柄の中にも月が描かれリンクしています。数字の２は１つのものが２つになり、その対象を受け入れるためバランスを表します。天秤座においても対人関係の中でバランスを保とうとする星座であり、ソード・２ではバランスが強調されます。ソード・２は静寂の中で剣を交差させ、2つのものの中で葛藤しています。心をとるか実をとるかの選択でもあり、ものごとの矛盾をどう捉え行動していくべきか、思考を巡らせています。今は沈黙していますが、剣を持ったままずっと立ち尽くしている体勢もつらく、なんらかの結論を出さなければいけない時がくるでしょう。

ソード・３の対応星座は天秤座の第２デーカン（10月3日～10月12日）です。対応天体は土星、土星は責任や社会的秩序、人生の課題など重めのテーマをキーワードに持ちます。パーソナルな部分でもコンプレックスや試練、忍耐など乗り越えなければならない道のりを意味し、ソード・３では人間関係においてチクチク傷つけられた心を表しています。また、土星は天秤座では高揚の座（品位、詳しくはこちら）にあります。対人関係での経験を教訓に社交術に磨きをかけていくことができるでしょう。そして数字の３は三角形が持つ上昇パワー、拡大、発展を表します。心の痛みを知ったことで人に優しくできるでしょう。

ソード・４の対応星座は天秤座の第３デーカン（10月13日～10月23日）です。対応天体は寛容で柔軟の木星。ワンドとソードの男性性エレメントは４がくると安定し、いったん落ち着くという性質を持っています。逆にカップとペンタクル女性性エレメントは安定に守られすぎて鈍感（カップ）、頑固（ペンタクル）になる性質があります。ソード４は、ここで一時的に流れを変えてみようと思う段階。天秤座の公平性とバランス感覚＋木星の柔軟性で交渉するのもひとつ。いったん休戦、小休止することで、平和的な解決策が得られ、復活できるでしょう。

 ソード・５の対応星座は水瓶座の第１デーカン（1月20日～1月29日）です。対応天体は平和や調和、愛を意味する金星です。一方、数字の５は自己主張、他人の意見を受け入れるのは苦手・・・。水瓶座は志同じくする者達と既存のものに頼らず新しいものを取り入れていこうとする星座。ソード・５に対応する天体や星座は自己主張の５と相容れず、混乱を生じさせます。新体制を受け入れたら立場を脅かされるかもしれないという恐怖からソード・５はやられる前にやる、計算ずくで攻め込みますが、手段を選ぶことなく得た勝利は、すぐまた誰かに出し抜かれてしまうかもしれません。

ソード・６の対応星座は水瓶座の第２デーカン（1月30日～2月8日）です。対応天体は知性の水星、数字の６は上向き三角形と下向き三角形を組み合わせた六芒星（ダビデの星）を作り、調和、美とバランスを意味します。ソード・６の知性の調和とは、５での闘いで窮地に陥った状況から離れる、逃げるという手段を選び、路線を変更することです。変なプライドよりこれからのこと。困難な状況ですが、向こう側の静かな凪である新天地を目指して、計画を綿密に立てて進んでいきます。

ソード・７の対応星座は水瓶座の第３デーカン（2月9日～2月18日）です。数字の７は１つのサイクルとみなすことができ、次のサイクルに進むため、流れが変わりちょっとした波乱が起きやすい数字でもあります。ソード・７では、６で命からがら逃げてきたことでちょっと狡いことしてちゃっかり儲けちゃったりすることも・・・。駆け引きや交渉ごと、器用に立ち回って有利にことを運ばせることに長けています。対応天体の月は状況によってコロコロと変わる態度を表しているのかもしれません。風変わりと言われる水瓶座ですが、そのやり方はどこか憎めない所がありそうで、悪びれる様子もなく、アニメの悪役キャラのドロンボー一味や、ばいきんまん、ねずみ男のような──すごい昭和アニメだけどみんな分かるかな(^^;)!?  絵柄の黄色い空は、そんな脳天気さを表しているようです。

今回も７の区切りのいいところで。
次回はソード８からキングまで、どうぞお楽しみに！！

文・イラスト：加藤マカロン

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【著者プロフィール】
加藤マカロン
イラストレーター＆占い師。公式サイトは、マカロンタロットweb 。カードの基本的な意味などを知りたい方は、『マカロンタロットで学ぶタロット占い』（駒草出版）をご参照ください。ＳＮＳは、Twitterアカウント　（@katomacalon）、facebook　などでも情報発信中。