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あの名曲をタロットで読んでみた ②〜普遍的テーマを秘めた大アルカナ編

皆さんこんにちは。

毎回月日が経つのは早い、早いと言っていたら、
もう年末です・・・一年って本当にあっという間(@_@) 

空の星もどんどん動きます。この年末からついに、前回にも書いた「風」時代へのシフトが本格的に始まります。
「土」の時代から、「風」の時代へ~
https://note.com/komaweb20/n/nfc5ca717b6cbmagazine_key=mbd9497af4f87

② 新しい世を模索する「風」の時代~
https://note.com/komaweb20/n/n4283bb31da36magazine_key=mbd9497af4f87


「風」を象徴するものとして「情報」というのがありますが、「コロナ」の影響で、人と人との間の「風」の通り道を確保、換気の徹底など、お店に入っても寒っ、、なんてことよくあるあるになりました。これで「風通しのよい職場」なんかも増えてくればよいんですが。


さて、今回のお題は前回の続き、

⑤あの名曲をタロットで読んでみた ~太陽星座による作品傾向(魚座編)
https://note.com/komaweb20/n/n21331fe3f262magazine_key=mbd9497af4f87

ザ・ブルーハーツ(以下ブルーハーツ)の楽曲はタロットカードでいうならどのカードにあてはまるのか!?の第2弾です!

主に曲を作っているのはヒロトさんとマーシーさん、お二人とも太陽星座が「魚座」、曲の詩が「12ハウス(魚座の本拠地)」「タロットのカップ(水のエレメント=魚座)」の世界を色濃く表わしていました。

前回は「小アルカナ」でしたが、今回はいくつかの「大アルカナ」から選曲してみようではないかという試みですが、この曲はこのカードだと思う!というものがあれば、それを大事にしてくださいね。

ではいってみましょー!
まずは


「ロクデナシ」

♪全てのボクのような ロクデナシのために
この星は グルグルと回る
劣等生でじゅうぶんだ
はみだし者でかまわない♪

♪生まれたからには 生きてやる
誰かのサイズに合わせて
自分を変えることはない
自分を殺すことはない
ありのままでいいじゃないか♪

作詞・作曲:真島昌利 ※『YOUNG AND PRETTY』(1987年)収録

これは、いろいろ迷ったんですが、フールです!何を迷ったかというと、「脳天気」という曲もあってそっちも「フール」ですが、あえてこちらを。

冒頭酷い言われようですが、それでも自信をもって道なき道を進んでいくんだ、という反骨。「フール」は脳天気に見えながら、型にはまりたくない、枠を超えていこうとする無意識で「攻め」の姿勢が裏側にはあるということですね。

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「フール」の対応星座は「水瓶座(対応エレメント=風)」、まさしくこれからの「風」の時代には「フール」気質を活用していくことが大切になってきそうです。


さて、2曲目は

「トレイン トレイン」

♪栄光に向って走る
あの列車に乗って行こう

♪見えない自由がほしくて
見えない銃を撃ちまくる
本当の声を聞かせておくれよ♪

♪TRAIN TRAIN 走って行け
TRAIN TRAIN どこまでも♪

♪世界中に建てられてる
どんな記念碑なんかより
あなたが生きている今日は
どんなに意味があるだろう♪

作詞・作曲:真島昌利 ※『TRAIN-TRAIN』(1988年)収録

この曲はまず単純に乗り物に乗る、勝利(栄光)に向かって走るというところから戦車かなと。
もうちょっと掘り下げていくと、

栄光♪とは何を指しているのか?

もちろん人それぞれの輝く希望ではあるかもしれませんが、もっと俯瞰からみると、
見えない自由がほしくて見えない銃を撃ちまくる~
のくだりから「戦争」「いじめ」「差別」「優劣判断」などとは無縁の理想郷、
これが♪栄光♪なのだと思わせてくれます。

当たりまえに生まれて当たり前に生きてるけど、この当たり前がどんなに素晴らしいことなのか、この曲を聴くとぐわーーーとミクロ、いやマクロの世界か!?とにかく原寸大ではない世界へ、まさに時代や時空を超えていく列車に乗ってワープしていく感じがするのですよね。

タロットの「戦車」に乗る王子は「女帝」と「皇帝」の継承者であり、現時代を担って活躍している姿です。どの世代においても「栄光」に向かって走り続けることが大事なのだと感じずにはいられません。


お次3曲目は、


「人にやさしく」

♪気が狂いそう やさしい歌が好きで
ああ あなたにも聞かせたい
このまま僕は 汗をかいて生きよう
ああ いつまでもこのままさ♪

♪やさしさだけじゃ 人は愛せないから
ああ なぐさめてあげられない
期待はずれの 言葉を言う時に
心の中では ガンバレって言っている
聞こえてほしい あなたにも
ガンバレ!♪

作詞・作曲:甲本ヒロト ※シングル(1987年)

意外かと思われるかもしれませんが、この曲には吊された男を選びました。

このカードは「魚座」対応です。どこかの記事で読んだのですが、バンド結成する前にヒロトさんが作ったこの曲をマーシーさんが聴いてブルーハーツが結成されたのだとか。なのでまさしくブルーハーツの原点的な曲なのかと。自分たち自身を含め、くじけそうな人、やさしくしてもらえない人を励ます応援歌のよう。

いつだったか、私の父がまだ中学生だった孫たちに注意したいことがあったらしく、恨まれて刺されたとしてもあの子らが大人になって、あのとき爺さんが言ってたのはこういうことだったのかってわかってもらえるのなら、それでもいい。とか殊勝なことを言ったことがあり、この歌詞を見たときに同じようなことを感じたのでした。

死ぬまでステージで汗をかいて歌い続けるであろうヒロトは、吊るされた苦痛と引き換えに人の幸福を願う「吊された男」を象徴しているようにも見える。だからこそみんなの心に「ガンバレ!」が響くのだろうな。


次、いってみましょう~!

「ブルーハーツのテーマ」

♪人殺し 銀行強盗 チンピラたち
手を合わせる刑務所の中
耳を澄ませば かすかだけど
聞こえて来る 誰の胸にも 少年の詩は♪

♪何か変わりそうで眠れない夜
君の胸は明日張り裂けるだろう
あきらめるなんて死ぬまでないから♪

作詞・作曲:甲本ヒロト ※『BLAST OFF!』(1991年)収録

いきなり物騒な言葉の羅列・・・これらはレコ倫に引っかかった上に、B面が「チェルノブイリ」という、当時のレコード会社が原発事業社だったために発売許可されず、メジャーデビュー後に自主制作でリリースされたという曰く付きだそうで。。。

メジャーレーベルが太陽だとしたら、自主レーベルはでしょうか。

歌詞の中の♪手を合わせる刑務所の中♪というのも「月」の絵柄にある「シャバ」と「涅槃」の二つの塔のよう。「月」も「魚座」対応なので、これがテーマっていうんだから筋金入りの「魚座」気質です(笑)。

「12ハウス」の象徴として、刑務所の中(社会的弱者、悩む人、偏見による差別を受けてる人などなど)に届けたい曲なのでは。月夜の沼からぬめぬめと這い上がってくるザリガニは、自分の中ではまだハッキリ掴めない、ぼんやりとした「覚醒」であり、「かすかに聞こえてくる少年の詩」によって、人の人生を変えてしまうこともありえるということ。

なんだかわからないモヤモヤ。。。でもそのモヤモヤに気付くことが大事!方向を定めるために一度は通らなくてはならないのが「月」なのですね。


さ、5曲目は、

「世界のまん中」

♪朝の光が 待てなくて 眠れない夜もあった
朝の光が 待てなくて 間違った事もやった
僕が生まれた所が世界の片隅なのか
誰の上にだって お日様は昇るんだ♪

作詞・作曲:甲本ヒロト ※『THE BLUE HEARTS』(1987年)収録

18番目の「月」の次は19番目の太陽
眠れない夜、か、ら、の、太陽~~~パンパカパーン!!といった感じでうまくはまりました。

誰に対しても太陽は平等であり、誰の上にも太陽は輝いている。今あなたがいる場所は世界の片隅なんかじゃなく、あなたはいつも世界のまん中にいる主人公、後悔や失敗もあるけどドラマティックに生きようぜぃ!というメッセージだと受け取ります。


さあ終盤に差し掛かってきました
6曲目は、


「ハンマー」(48億のブルース)

♪ハンマーが振り降ろされる
僕達の頭の上に
ハンマーが振り降ろされる
世界中いたるところで♪

♪48億の個人的な憂鬱
地球がその重みに
耐えかねてきしんでる
でたらめばかりだって
耳をふさいでいたら
何も聞こえなくなっちゃうよ♪

作詞・作曲:真島 昌利 ※『MEET THE BLUE HEARTS』(1995年)収録

この曲は、3曲目に取り上げた「人にやさしく」のカップリング曲であるそうな。メジャーデビュー前のインディーズでリリースされた初期のころの2曲を偶然にも選曲しているわけですが、やはりそれが真髄なのでしょうか。しみじみ来ますね。

タロットは審判を選びました。おっと!これも19番の「太陽」から20番の「審判」にうまくつながりましたねー^^

「太陽」の次のステージでは成熟度が求められてきます。頭の上に振り下ろされるハンマーは、目覚めたものだけが聞こえる天使ガブリエルが吹くラッパの音であり、ハードな状況であってもこのままでは発展がないということに気付いて復活しようとするのが「審判」です。


副題の(48億のブルース)は、当時世界人口が48億人ということから付けられたそうですが「ブルース」というのは「悲しみ」や「憂鬱」、地球がその重みに耐えかねている、今聴くと環境問題への警鐘のような気もするし、受け取り方が時代によって変わっていくというのも面白い所です。


さあ、最後のトリ!?は、


「終わらない歌」

♪終わらない歌を歌おう
クソッタレの世界のため

終わらない歌を歌おう
全てのクズ共のために

終わらない歌を歌おう
僕や君や彼等のため

終わらない歌を歌おう
明日には笑えるように♪

作詞・作曲:真島 昌利 ※『THE BLUE HEARTS』(1987年)収録

この曲は、ブルーハーツのやりたいことが集約された歌だと個人的には思っているのですが、彼らがセルフプロデュースしたメジャーデビューアルバムに収録されています。

で、この完成度!

他の収録曲には「リンダリンダ」などもあり、最初からブルーハーツはやりたいことが明確で完成されていたのだとつくづく感じます。これまで試行錯誤の道のりがあって完成したからメジャーデビューされたという見方もできますが。

で、で、カードは何か?といったら世界です!

「世界」は、すべてのものを調和し望んでいた世界が完成する、大アルカナ最後のカードです。

当時「パンク」といえば一般的に聴かれる音楽ではなかったような節がある中、あ、だから「パンクロック」という曲の中で、♪吐き気がするだろ みんな嫌いだろ♪という前置きがあって、でもやさしいから大好きなんだ、と「パンク」への偏見を払拭しようとしています。いわゆる不良でもなんでもない人たちの心もわしづかみにし、市民権を得たのは「パンク」に調和をもたらしていたからなのだと感じます。

リースの輪は成長の循環、上下にくくり付けられた無限大のリボンは、永遠のサイクルをあらわしています。

彼らは一環して「全てのクズ共」のために歌い続けていたように思うし、リスナーは最初のこの衝撃を持ったまま、今でもブルーハーツを聴き、リアルタイムではない世代も、ブルーハーツを聴き続ける。まさに終わりがないブルーハーツの楽曲には永遠のテーマがあるように思うのです。


以上、まだまだ楽曲はたくさんありますが、この辺で。
みなさんも好きなアーティストの曲や作品がタロットでいうなら何か、いろいろ考察してみるのは勉強になるし、面白いのでやってみてくださいね!


では今年もわずかですが、よいお年を!


文・イラスト:加藤マカロン

【著者プロフィール】
加藤マカロン

イラストレーター&占い師。公式サイトは、マカロンタロットweb 。カードの基本的な意味などを知りたい方は、『マカロンタロットで学ぶタロット占い』(駒草出版)をご参照ください。SNSは、Twitterアカウント (@katomacalon)、facebook などでも情報発信中。

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