タロットと西洋占星術のリンク⑯～小アルカナ（カップ・8〜カップ・キング）

皆さまこんにちは😊ようやくいろいろな難題を乗り越えて💦アマゾンにてマカロンタロット正規版、ヴァージョン４が発売開始されました。大変、大変お待たせ致しました。
前回もお伝えしましたが、箱、カード裏面のデザインをちょっぴり変更したり、ミニガイドブックのページ数が増えたりなど、ヴァージョン３との違いを探してみてみてください！！
初めて正規版を手に取って下さる方、シャッフルの滑りなど楽しみつつマカロンタロットを桃太郎のお供ならぬ（笑）、リーディングのお供としていただけたら嬉しいです。

さて、今回16回目の「タロットと西洋占星術のリンク」は前回の続き、カップ８からキングまで、探っていきたいと思います！！　前回はこちら

カップ・８の対応星座は魚座の第１デーカン（２月19日～２月28日）です。対応天体は土星です。８つのカップが積まれています。これは前のカップ７であれもしたいこれもしたいという夢や、とりあえずしてきたことを積み上げたもの。ですがここへきて、本当にしたいことはなんだったっけ？と気づかされます。対応天体の土星は29年周期と重い天体ですが、土星がその人のポイントに影響する位置にやってくると、おまえの理想ってなんだったっけ？と問い詰めてくるのが土星です。一度立ち止まって見直す、面倒で避けてきたことに向き合わされるなど、軌道修正を強いられることがあるかもしれません。数字の８は煮詰める（凝縮）です。煮詰まってどうしようもない感情に陥るのもカップ８。しかしこのままでは埒があかず、決意とともに静かに新天地に向かいます。

カップ・９の対応星座は魚座の第２デーカン（３月１日～３月10日）です。対応天体は木星です。一桁の整数である最終数字の９は８で煮詰めた結果、統合され頂点にたどり着きます。８で気づかされた本当にしたいこと、自分の感情に正直に生きた結果、カップ９では夢を実現します。対応天体の木星は魚座のサブ支配星でもあり、その性質を大いに発揮できます。発展の星、木星は感情面でも大きな満足感を与えてくれるでしょう。数字の９は３×３と捉え、大アルカナの３（女帝）的な物質的な豊かさも享受することができます。

カップ・10の対応星座は魚座の第３デーカン（３月10日～３月20日）です。対応天体は火星です。数字の10は完全を表し、ひとつのおわりと完成、そして次に進むステップです。完成された感情とは心の安らぎであり、ホッと一息つける場所があることです。ここではハッピーな家族が描かれています。次へのステップとは、未来の子どもたちに幸せを繋いでいくことです。対応天体の火星は蠍座のサブ支配星でもあり、蠍座（８ハウス）は受け継ぐというキーワードを持っています。また、カップ10は春分（始まり）である牡羊座（支配星は火星）に移行します。心の充足感という普遍的なテーマが強調され、平和を未来に引き継ぎ、創っていくことに繋がります。

カップ・ペイジの対応星座は天秤座、蠍座、射手座の秋分から始まる秋の三ヶ月間です。文化、芸術の秋、金木犀が香る、とてもいい季節です。カップ・ペイジもかわいらしさや、芸術的なセンスを持ち合わせています。絵柄では魚と会話をしている様子が描かれています。魚と心を通わせることができる想像力の豊かさ、どんなものとでも共感し合えるピュアな感性は、人の心の奥底に眠る潜在意識から何かを引き出すこともできるでしょう。その想いを作品にしたり、表現することで共感が生まれ、癒やす力となるでしょう。カップ・ペイジは人々に愛を伝えるメッセンジャーです。

カップ・ナイトの対応星座は天秤座の第３デーカン（10月13日～）+ 蠍座の第１、第２デーカン（～11月12日）です。文化、芸術の秋、収穫の秋、また行楽などみんなが嬉しくなる季節です。ペイジ・ナイトも心が穏やかで優しくロマンティック、そして魅力的です。天秤座の第３デーカンの対応天体の木星は、人当たりの良さ、天秤座は人との関係の中で自分を見い出していきます。そして蠍座第１、２デーカンの蠍座は、人との深い関係というキーワードを持ちます。第１デーカン対応天体の火星は蠍座のサブ支配星でもあり、その力を発揮します。すなわちカップ・ナイトが出たならば、何らかの縁が生まれることを意味します。カップ・ナイトがプロポーズの騎士と呼ばれる所以はこの辺にあるのかもしれませんね。
 
 

カップ・クィーンの対応星座は双子座の第３デーカン（６月11日～）+ 蟹座の第１、第２デーカン（～７月11日）です。夏至前後の期間です。季節を４分割したライン上（アングル）には各エレメントのクィーンが配置されています。カップ・クィーンはホロスコープ上ではICと呼ばれる天底にいます。天底は真夜中を意味し、表に現れていない部分、すなわち潜在意識とみることもあります。カップ・クィーンが持ち合わせている、表面には見えないものを感じ取る洞察力がここからも伺えます。双子座の第３デーカン対応天体は太陽です。双子座は伝達能力、カップ・クィーンがヒーラーとして名高いのは、潜在意識から拾ってきたことを言語化し伝える力を持っているからかもしれません。蟹座第１、第２デーカン対応天体の金星、水星は、思いやりや優しさ、同情心に厚いことが窺えます。

カップ・キングの対応星座は水瓶座の第３デーカン（２月９日～）+ 魚座の第１、第２デーカン（～３月10日）です。暦の上では春ですが、まだまだ寒い季節、カップ・キングは優しさの中にも厳しさをもっていることがわかります。人の世話や大変な仕事にも粘り強く打ち込み、信頼を得ます。水瓶座第３デーカン対応天体の月は、水瓶座のキーワードである多様性やネットワークを活かし、人と人を繋げていくことに長けていると言えそうです。魚座第１デーカンの土星は、奉仕の精神、また精神世界への追求など神秘主義者でもあるかもしれません。第２デーカンの木星は、人の良さ、居るだけで人を癒やすことができる不思議な存在であったり、ロマンティックなムードを持っていてモテモテだったり、芸術、芸能関係でも力を発揮し、王国を作り上げます。

カップは以上です。コート（人物）カードは、２つの星座をまたがっているので、異なる性質のサインからの視点で検証でき、毎度のことですが、面白いですね。

次回はソードになります、お楽しみに！！

文・イラスト：加藤マカロン

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【著者プロフィール】
加藤マカロン
イラストレーター＆占い師。公式サイトは、マカロンタロットweb 。カードの基本的な意味などを知りたい方は、『マカロンタロットで学ぶタロット占い』（駒草出版）をご参照ください。ＳＮＳは、Twitterアカウント　（@katomacalon）、facebook　などでも情報発信中。