こまっちゃん

大阪府、府立病院、府立研究所の職員でつくる労働組合の委員長に就任。割と平凡に生きてきた…

こまっちゃん

大阪府、府立病院、府立研究所の職員でつくる労働組合の委員長に就任。割と平凡に生きてきたつもりだけど、割と平凡ではないポジションにいるかも。どこであっても働く人が不安なく、安心して、できれば楽しく働けるようになればいいなというのが基本。違いを理解し合える世の中にしたい。

最近の記事

「やばいです」保健師の悲痛な声

もはや緊急事態連日200人前後の感染者が出るもと、保健所が対応する濃厚接触者も激増し、保健所はパンク寸前になっている。 昨夜(7/31金)23時前、ある役員のところに届いた保健師からのメッセージです。 すみません。こんな時間に。すみません。 こんな時間に。 誰に伝えたらいいか… 今、帰りなんですが、○○○○と△△△△と、その他、濃厚接触者がいっぱい出てて 感染症チーム、師長さん、◇◇さん、□□さん、まだ残ってます。 終わる感じがないです。 次長もいますが、自分の報告のために

    • 「安楽死」「尊厳死」の議論の前に、公衆衛生行政について考えてほしいこと

      ALS患者の嘱託殺人のニュースが流れ「安楽死」「尊厳死」「死ぬ権利」などの議論も進められようとしています。その議論の前に、少し考えてほしいと思ったことを書きました。 誰にも「自死」は選んでほしくないALSは「筋萎縮性側索硬化症」のことで、手足・のど・舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉がだんだんやせて力がなくなっていく病気です。もし、自分の手足が自由に動かせなくなり、起き上がることも、食べることもできなくなり、自分で呼吸もできず、視力まで失うかもしれない…想像に絶する辛く厳しいものだ

      • 人と違っていい。ピンクの恐竜が教えてくれたこと。

        「人と違っていい」となかなか思えない社会に生きてるなと感じることがよくある。もちろん守るべきルールがあるのは当然だけど、そのルールがあらゆるところに広がって、いつのまにか決まってしまった暗黙のルールもたくさんある。 ○○は○○でなければならない僕は子どもの頃から太っていて(まぁ、今もですけど笑)運動は苦手で、逆上がりもできなかったし、跳び箱の時間とか苦痛でしかなかった。 そして、太っていると何かとイジメられそうになるので、そうならないように自己防衛しつつ、気を遣って生きてい

        • 一つ一つ積み上げるプラスの評価は気持ちいい

          つい先日「同調圧力ってやっぱり気持ち良くない」という記事を書いた。違いを認め合って話すことの大切さを伝えたいと思ったから。  それから数日間、米ミネソタ州で白人警官がアフリカ系アメリカ人の首を押さえ付けて死亡させた事件を巡って、非暴力・平和的な抗議行動や何十年、何百年と続く非人間的な人種差別の問題にはあまり触れず、暴徒化した姿のみが映し出され、トランプ大統領が「秩序を守る」「暴動や無法状態を終わらせる」と演説する姿が報道され、もう彼が殺されたことなんか関係なくなって、どっち

        「やばいです」保健師の悲痛な声

          同調圧力ってやっぱり気持ち良くない

          同調圧力という言葉をよく聞くようになった。他にも相互監視、自粛警察なんていう言葉も。 コロナ禍という想定外の事態を乗り超えるには、みんなが協力し合わないといけない。それなのに営業を続けてる店は潰れて当然。外出してるやつは制裁を受けて当然。そんな空気が広がる。 その空気の中で先頭に立つリーダーは、時のヒーローになり、従わないものは排除と制裁の対象となる。そうなってくると法律とかは関係ない。「世間の目」が法律になる。法律が許しても世間が許さない。 協力し合うことと同調圧力は同

          同調圧力ってやっぱり気持ち良くない

          戦略づくりの大切さ

          昨日、今日とある労働組合のみなさんとコミュニティオーガナイジングの戦略づくりワークショップに取り組んだ。講義の準備をして、みんなといっしょに演習をして、共有目的をつくり、戦略的ゴールを決め、変革の仮説を立てて、タイムラインをつくっていく。参加した仲間からは「戦略ってこうやってつくっていくのか!」「初めは乗り気じゃなかったけど、めちゃくちゃ楽しかった」「さっそく実践してみたい」など、前向きな感想がたくさん寄せられた。 あらためて、これまでのいろんな活動は戦略が不十分だったのでは

          戦略づくりの大切さ

          ストーリー・オブ・セルフの力

          今日は労組で「仲間づくりワークショップ」に取り組んだ。これから多くの職員が退職し、また新たに新規採用職員が入ってくる、そして人事異動もあるこの時期に、労組への加入を呼びかける力をつけることを目的に開催。 これまでは、方針や目標を設定し、その意思統一をはかることが主目的であったが、今回はCO(コミュニティ・オーガナイジング)の手法を取り入れ、①ストーリーを語る力をつける、②話す相手との関係をつくり、労組加入を呼びかける、③仲間づくりキャンペーンづくりという3つのテーマでのワーク

          ストーリー・オブ・セルフの力

          コミュニティ・オーガナイジング(CO)がなぜ労働組合運動に必要か考えてみた。

          CO(コミュニティ・オーガナイジング)のワークショップを終え、一夜が明けた。なぜ、労働組合運動にCOが必要と感じているか。少しまとめておこうと思う。 【心を動かすストーリー】 COではまずはじめに、ストーリー・オブ・セルフを語るとこから始まる。なぜ、自分がここにいるのか、なぜその活動をしているのか、聞き手の心に届くように語る。そしてそのストーリーに対してコーチングを受けて、自分の価値観を表現できるように良いストーリーへと導いていく。 労働組合はさまざまな重要な取り組みをし

          コミュニティ・オーガナイジング(CO)がなぜ労働組合運動に必要か考えてみた。