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社保に入ったパート主婦の苦悩

私は倒れる3週間前に、パート先の社保に加入した。なるべく長時間働きたかったから。

私が取った資格の規定で、資格取得から5年以内に規定の時間実務につかなければ、研修中のレッテルが外れない、という決まりがある。

そのため、たくさん働いてさっさと研修時間を終えて、一人前にランクアップしてから子供を作って、保育園に入れたら再就職を、と計画していたのだ。

社保の加入届を提出してから3週間で、入院して手術して、半年以上の労働禁止。まだ1度も保険料を払ってもいないのに、さっそく社保のお世話になってしまった。

普通、保険料は毎月給料から天引きされるが、休職中の私は給料が無い。そのため、毎月本社から封筒が届き、それに従って保険料を振り込む。収入がないのに定期支出がある。つらい。

でも、職場復帰したいと考えていたから、そのまま社保に入り続けていた。


そんな生活をしながら3ヶ月、職場から、『休職期間満了』の連絡がきた。すなわち、クビ。

パートとして入社したのが3月、そこから実際に働いた期間が3ヶ月。勤務期間が短すぎて、私が休職できるのは3ヶ月間だったらしい。3ヶ月では、当然復帰できるわけが無い。

クビ宣告を受けてから、支給されていた制服をクリーニングに出してまた出費、夫の扶養に入るべく急いで申請をし、自分の保険証は職場に返納。

新しい保険証が届く前に定期受診があり、無保険で全額負担、薬局でも全額負担。
その後保険証が届いてから返金を受けるためにまた病院へ。目まぐるしかった。

そして悲しかったのが、入社してから半年すら経っていなかったせいで、傷病手当が貰えなかったこと。このせいで、無収入の赤字生活だったのだ。


まあ、人間いつ働けなくなるかなんて誰も分からないし、仕方のないことだが、次に働き始める時は社保に入らずに扶養内でのんびり働こう、と思った。


せっかくオープニングスタッフとして楽しく働いていた職場を突然退職することになって、かなり落ち込んだ。
が、医者からの勤務許可が下りたら、また同じ店に戻って来ていいよ、と言ってもらえたのだ。しかも、なるべく重たいものを持たないような、資格を活かした身体に負担の少ない仕事内容にすることもできるよ、と!

こんなに嬉しいことはない。是非戻りたい。
この言葉をかけてもらってから俄然やる気が出て、家に籠っている時間にもう一度勉強をやり直すことにした。そしてさらに知識を増やそうと。

コロナで外に出るなと言われているし、絶好のおうち時間の有効活用法になった。



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