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戦艦「三笠」で、祖父に会う。

今日、初めて横須賀へ行った。
屋外の恐竜イベントがあって、絶賛恐竜ブーム到来中の息子を連れて遊びに。その後に、ふらりと三笠公園にある記念艦「三笠」に立ち寄った。そこで私は少年時代の祖父に出会った。



世界三大記念艦「三笠」

明治35年に英国のビッカース造船所で竣工した戦艦「三笠」は、東郷平八郎大将率いる連合艦隊の旗艦として、明治38年5月27日にロシアのバルチック艦隊を対馬沖で迎撃し勝利。この海戦での勝利は、日露戦争の終結へとつながる。

その後、ワシントン軍縮条約によって日・米・英の艦艇保有隻数を制限することになり、三笠は軍艦籍から除かれ廃棄することが決定、紆余曲折を経て、現在は記念艦として生まれ変わり横須賀で保存されている。

日本の「三笠」は、英国の「ヴィクトリー」、米国の「コンスティチューション」とともに自国の独立を守るための重要な海戦において勇敢に戦い歴史的な勝利を収めたことから「世界三大記念艦」と言われている。ちなみに「三笠」の艦首は皇居に向けて固定されているのだそう。

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少年時代の祖父に出会う。

復元された艦内は、数々の資料や英訳付解説(案内板は一部)、音声ガイド、ツアーガイド、VRを使った解説など、見応え十分で正直驚いた。

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その展示室の一角に、日本をはじめ世界各国の戦艦模型を展示するスペースがあった。

あ、と思った。

祖父が小さな頃に見たという戦艦のことを思い出したのだ。この中に、それがあるかも知れない。
ガラスケースには日本が保有していた歴代の戦艦模型がズラリと並ぶ。ひとつひとつ名前を確かめながら探していった。



あった。

その中から私は、祖父が小学五年生の時、艦内見学をしたという「戦艦山城」を見つけた。

小さな少年が親にせがんで見に行った戦艦。
ガラスの向こうの模型を介して幼い祖父に会えたような気がした。

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夏の終わりに、思うこと。

それにしても、これほどの数もの戦艦を日本が保持していたということの意味。いろいろなことを考えさせられる。

アジアの小国・日本が、日露戦争で大国・ロシアを撃破し勝利した知らせに、当時アジア・アラブ諸国やロシアからの独立を願うポーランドの国民は、熱狂し歓喜したという。

日本海海戦の歴史的意義
(記念艦「三笠」の公式ホームページより)


祖国の誇りを取り戻すきっかけを、日本が与えたことは素晴らしいと思う。けれど願わくば、これからの日本は、戦争ではない他のやり方や振る舞いで尊敬される、そんな国でありたいとあらためて思った。

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